メンバー発表会見における「2試合でより多くの選手を試したい」という森保一監督の言葉を信じれば、10月16日のウルグ…

 メンバー発表会見における「2試合でより多くの選手を試したい」という森保一監督の言葉を信じれば、10月16日のウルグアイ戦のスタメンはこんな顔ぶれになるだろうか。



ウルグアイ戦では柴崎岳が攻撃の起点を託されることになりそうだ

【GK】
東口順昭(ガンバ大阪)
【DF】
酒井宏樹(マルセイユ/フランス)
三浦弦太(ガンバ大阪)
吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)
長友佑都(ガラタサライ/トルコ)
【MF】
柴崎岳(ヘタフェ/スペイン)
遠藤航(シント・トロイデン/ベルギー)
堂安律(フローニンゲン/オランダ)
中島翔哉(ポルティモネンセ/ポルトガル)
南野拓実(ザルツブルク/オーストラリア)
【FW】
大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)

 1トップの大迫とトップ下の南野は2試合連続して先発することになるが、12日のパナマ戦ではふたりとも66分に退いている。そこに、次戦でも先発させたい、という指揮官の思惑が感じ取れた。

 いずれにしても、ロシアワールドカップの主力組で、パナマ戦で出番のなかった長友、吉田、酒井、約5分の出場にとどまった柴崎の4人が満を持して先発するのは確かだろう。

 指揮官は10月シリーズのテーマに「戦術の浸透」と「融合」のふたつを掲げているが、ワールドカップの主力組と9月のコスタリカ戦で新風を吹き込んだフレッシュなメンバーとの「融合」が、いよいよ本格的に図られることになる。

 その点でパナマ戦は、ワールドカップの主力組にとって森保一監督が求めるスタイルを確認する格好の場となったようだ。

「すごくバランスが取れているという印象があって、遅攻と速攻を使い分けながら、ボールを取られた後は取り返しにいくし、前に行け行けというわけではなくて、行けるところは行く、ボールを持つときは持つ、そんな判断を森保さんは求めている」

 長友がパナマ戦についてそんな印象を語れば、吉田はこんなふうに振り返った。

「もうちょっとチャンスがあれば、前にボールをつけていったほうがいいかなと思います。もちろんメンバーを見れば、使う選手より使われる選手が多く出ていたので、たとえば(柴崎)岳のような球出しをする選手がいればタメがもう少しできて、もうちょっと出せたかな、と」

 吉田が名前を出した柴崎がイメージするのも、「縦の意識」である。

「ゴールにアグレッシブに向かって行くポゼッションを求められていると思う。より縦にパスをつないでいくイメージが強いのかなって思います。遅攻と言われるポゼッション型のサッカーだけではなく、奪った瞬間のカウンターも監督は強調している」

 パナマ戦の先制点のシーンで、相手のクロアをカットした青山敏弘が南野に通した縦パスは、まさに指揮官の求めるものだろう。柴崎自身、ロシアワールドカップで証明したように、攻撃陣の足もとにぴたりと配給するパスや、相手ディフェンスラインの裏を突くロングボールは得意とするところ。プレーメーカーが青山から柴崎に代わることで、ゲームのリズムや攻撃の形がどう変わるのか――。ひとつのチェックポイントだろう。

 一方、戦術の浸透はどうか。

 パナマ戦ではボランチが最終ラインに落ちたり、左サイドバックの佐々木翔が中央に絞ったりして3バックを形成し、相手2トップに対して数的優位を築くビルドアップがスムーズだった。また、右サイドバックの室屋成が高い位置を取り、5トップのような形で相手4バックを攻略したが、これは入念にトレーニングを積んでいたわけではなく、戦況や相手の状態に応じたプレーだったと、槙野智章は明かす。

「ボランチが落ちるとか、センターバックが広がってサイドバックを押し上げるとかの決まりはないんですけど、森保監督のもとで過去にやっている僕や青山選手が臨機応変に、人の動きだったり、ボールの動かし方は意識してやっています」

 次のウルグアイ戦では、指揮官のサッカーをよく知る青山と槙野が欠場する可能性も高い。それでもウルグアイに対して臨機応変に戦えるのか、ピッチ上でどのような対応力を見せられるのか、その際、誰がイニシアティブを握るのかも確認したい。

 ウルグアイは今夏のロシアワールドカップでベスト8に進出した強敵で、来日メンバーには、バルセロナで活躍するFWルイス・スアレスこそいないものの、GKフェルナンド・ムスレラ(ガラタサライ/トルコ)、DFディエゴ・ゴディン(アトレティコ・マドリード/スペイン)、MFロドリゴ・ベンタンクール(ユベントス/イタリア)、FWエディソン・カバーニ(パリ・サンジェルマン/フランス)らがズラリと並ぶ。

 もっとも、日本がパナマに3-0と快勝した12日、ウルグアイは韓国に1-2と敗れている。しかも、この試合には主力選手たちが先発したため、日本戦で彼らがスタメンに名を連ねるかどうかはわからない。とはいえ、韓国・日本と回るアジアツアーで2連敗を喫するわけにもいかないだろう。どんなメンバーが先発しても、ウルグアイの本気度が高いことは確かだ。

「新しい選手が入ってどこまでできるか。次が勝負だと思っています」と青山が言えば、「今、俺らがやっていることをどれだけ表現できるか、だと思います」と原口も言う。新生・日本代表にとって初めて迎える高き壁――ウルグアイ相手に何ができるのか、結果以上に内容に注目したい。