元世界ナンバーワンのカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)はリオ五輪の出場権を獲得したが、ラファエル・ナダル(スペイン)はまだ未確定の状態だ。 ITF(国際テニス連盟)が発表したリストによると、ナダルの五輪出場は7月に行われるデビスカ…

 元世界ナンバーワンのカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)はリオ五輪の出場権を獲得したが、ラファエル・ナダル(スペイン)はまだ未確定の状態だ。

 ITF(国際テニス連盟)が発表したリストによると、ナダルの五輪出場は7月に行われるデビスカップに出場するか、あるいはITFオリンピック委員会にアピールすることが必要になる。

 ナダルは左手首を痛めており、全仏オープンを3回戦で棄権、ウィンブルドンの出場を見合わせている。

 ウォズニアッキはすでにオリンピックでデンマーク選手団の旗手に選ばれているが、ケガでフェドカップを欠場したため、出場のためにはアピールが必要だった。

 彼女はツイッターに、クレーコートの上で赤いデンマークカラーのウェアを着た写真をアップ。「長いこと待ったけど、ようやくリオへの切符を公式に手に入れたわ!」と掲載した。

 ウォズニアッキは2010年から11年の間に67週間、世界ランキング1位をキープ。2009年と2014年の全米オープンで準優勝した。今年は苦戦が続いており、ウィンブルドンでも1回戦で敗退した。

 世界のトップ3、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、アンディ・マレー(イギリス)、ロジャー・フェデラー(スイス)はすでにリオ行きが確定している。

 テニス競技は開会式の翌日となる8月6日にスタート。シングルスには64選手が出場し、1ヵ国(地域)最大4人と定められ、ダブルスは32組が出場する。サーフェスはハードコートで、ドローは8月4日に発表される。

 ジョコビッチは1月に全豪オープン、6月に全仏オープンを制し、ウィンブルドンで優勝すれば、男子選手として史上初の年間グランドスラム(1シーズンに4つのグランドスラムで優勝する)、さらにゴールデンスラム(1シーズンに4つのグランドスラムで優勝した上に、オリンピックで金メダルを獲得する)に挑戦できたはずだったが、ウィンブルドンは3回戦で敗れ、その夢は叶わなかった。

 いま注目されているのはテニスの殿堂入りを果たしているマルチナ・ヒンギス(スイス)だ。スイス代表として女子ダブルスにはベリンダ・ベンチッチと出場し、ミックスダブルスではフェデラーとのペアが実現する可能性もあるようだ。

 リオ五輪でシングルスかダブルスの出場が決まっている選手は、ミックスダブルスにも出場することができる。こちらは16組によるトーナメントで、エントリーの締切りは8月9日となっており、1ヵ国2ペアまでだ。(C)AP(テニスマガジン)