付け入るスキを与えなかった。リーグ10戦目の相手は今季王者・早大を倒した日体大。MB三輪大将(政経1=高川学園)のクイックやOH小松一哉(政経3=雄物川)・OP池田颯太(営2=松本国際)のサイドアタックなどの多彩な攻撃で相手を翻弄し主導権…

 付け入るスキを与えなかった。リーグ10戦目の相手は今季王者・早大を倒した日体大。MB三輪大将(政経1=高川学園)のクイックやOH小松一哉(政経3=雄物川)・OP池田颯太(営2=松本国際)のサイドアタックなどの多彩な攻撃で相手を翻弄し主導権を握る。勢いそのままにセットカウント3―0でストレート勝ち。インカレのシード権獲得に望みをつないだ。

9・8~10・20 秋季関東大学1部リーグ戦(駒沢体育館他)
◆10・14 日体大戦(ウイングハット春日部)
◯明大3{25―23、25―21、25―19}0日体大

<スターティングメンバー>(ローテーション順)
OH(アウトサイドヒッター)鎌田佳朗(法3=東亜学園)、MB松田海飛(文2=愛工大名電)、OP池田颯太(営2=松本国際)、OH小松一哉(政経3=雄物川)、MB三輪大将(政経1=高川学園)、S上林直澄(法2=東亜学園)、Li小川智大主将(政経4=川崎橘)

   圧巻の試合運びだった。第1セット序盤、三輪のサービスエースを含め4連続得点で点差を放すも相手に詰められる展開が続いた。しかし16―16の場面で、OP島波輝(政経2=皇學館)がピンチサーブでサービスエースを決め再び先行する。「三輪にマークがくるので、サイドを絡めようと思った」(上林)と、小松のコンビ攻撃も決まりセットを奪取。続く第2セット。「相手の得意なクロスコースをしっかり閉めた」(小松)とブロックが機能し、日体大エース・高梨健太を小松がシャットアウト。さらに流れを引き寄せると13―12で池田がノータッチサービスエースで点差を広げ、最後はマークされながらも三輪がAクイックを決め切りセットを連取した。勝負を決めたい第3セット。「ミドルが良かった」(小川)と、松田・三輪とミドル陣が序盤に相手のレフトを封じる。その後小川が三輪に背後から低いアンダーパスでクイックを上げる奇策を見せ、5連続得点で突き放す。攻守がかみ合わずいら立つ日体大にレッドカードが出され明大の勢いはさらに加速した。終盤には小松に代わり米山結人(文3=大商大)が出場。レフトからパワフルなスパイクを決めて見せた。ラストポイントも米山が決め、日体大に文句なしの勝利を挙げた。

  本来の力を取り戻した。「全体的にディグが上がってつなぎがしっかりしていた」(鎌田)。前戦の敗戦を引きずることなく、持ち味である粘りのバレーが発揮されていた。秋季リーグ戦も残り1試合。この先に控えるインカレの優勝を見据えまた一つギアを上げたい。

[藤山由理]

試合後のコメント

鎌田

――中大戦に向けて意気込みをお願いします。

「東日本インカレもフルセットで悔しい負け方をしましたし、勝ってインカレシードを決めて、インカレにつながるゲームを全員でして、自分も3年生で来年見据えた動きというのをしていければいいなと思います」

小松

――自身のスパイクはいかがでしたか。

「昨日はスパイク打ってもブロックもレシーバーも全然見れなくて、今日は上林のおかげでトスもすごい合っていて、ブロックやレシーブを見る余裕もあったので、そういう意味ではいい感覚でスパイク打てたと思います。そこは自信を持って来週の最終戦迎えられたらと思います」

上林

――試合を振り返っていかがですか。

「昨日の負けをみんな引きずることもなく、良いプレーもたくさん出ていたし、良い試合だったと思います」

――中大戦への意気込みをお願いします。

「相手のサイド陣が波に乗ると厄介なので、ブロックとレシーブで対応していきたいと思います」