一年で最も大事な試合である全日本学生選手権(インカレ)がついに開幕し、初日は男女団体の3回戦までが行われた。男子はストレート勝ちを収め、あすの準決勝に駒を進めた一方、女子は1回戦を不戦勝するというラッキーに恵まれたが3回戦で日体大に敗れ、…

 一年で最も大事な試合である全日本学生選手権(インカレ)がついに開幕し、初日は男女団体の3回戦までが行われた。男子はストレート勝ちを収め、あすの準決勝に駒を進めた一方、女子は1回戦を不戦勝するというラッキーに恵まれたが3回戦で日体大に敗れ、目標にしていた『アベック優勝』への道は絶たれてしまった。

 競り負けそうな場面も見られたが、終わってみれば圧勝だった。男子団体初戦は古賀穂主将(スポ4=福島・富岡)のシングルスで始まり、大差で勝利。その勢いのまま、続く2試合も1ゲームも落とすことなく、2回戦進出を決めた。2コート展開で行われた2回戦。古賀、大林拓真(スポ1=埼玉栄)のシングルスはほぼ同時に終わり、3回戦進出に王手をかける。ダブルス1に登場したのは吉村徳仁(スポ3=富山・高岡第一)・浅原大輔(スポ3=宮城・聖ウルスラ学院英智)組。1ゲーム目を落とすも、24-22の接戦を制し、ファイナルゲームにもち込む。二人の攻撃が噛み合い、イレブンを先取したが、小野寺雅之(スポ2=埼玉栄)・大林組の試合が先に終わり、打ち切りとなってしまう。勝負をつけることはかなわなかったが、「勝ってる状態で終われたので、次に活かせる試合だった」(浅原)と試合を振り返った。2回戦に引き続き、3回戦のシングルス2を任された大林は、3試合の疲労があり1ゲーム目を奪われてしまう。しかし、「先輩たちやコーチの言うことを聞いて落ち着いてプレーする」と気持ちを切り替え、2ゲーム目を取り返すとスマッシュやクロスのショットが決まり、大林3つ目の白星を挙げた。ダブルス1はこれまでとオーダーを変更して、渡辺俊和(スポ3=埼玉栄)・鈴木朋弥(商3=宮城・聖ウルスラ学院英智)組が出場し、レシーブから攻めに転じ攻撃を仕掛け、ゲームカウント2-0で勝利。あすの準決勝に臨む。


自分たちの雰囲気でいけたと語る浅原・吉村組

 女子団体は、大会二日目まで残ることはできなかった。3位だった昨年のインカレから1年。チームとして掲げていた『アベック優勝』からは遠いベスト8で幕を閉じた。初戦が不戦勝となり迎えた北翔大との2回戦。勝負はダブルス2の桃井伶実(スポ3=石川・金沢向陽)・平野紗妃(スポ1=福岡・九州国際大付)組に託されファイナルまでもつれ込むも、相手の主将ペアが棄権したことによりなんとか3回戦まで駒を進める。東日本学生選手権(東日本)の準決勝で敗北を喫した日体大との対戦となったが、シングルス1、2を続けて落とし、東日本ダブルス3位の吾妻咲弥(スポ2=福島・富岡)・鈴木ゆうき(社1=宮城・聖ウルスラ学院英智)組も日体大の勢いを止めることはできず18−21、20−22で敗戦した。