12日、U21日本代表GK小島亨介(スポ4=名古屋グランパスU18)が、来季からJ2・大分トリニータに加入することが発表された。早大所属選手の来季のJクラブ加入内定は4人目。世代別日本代表のゴールを守り続けてきた世代屈指のGKは、大分から…

 12日、U21日本代表GK小島亨介(スポ4=名古屋グランパスU18)が、来季からJ2・大分トリニータに加入することが発表された。早大所属選手の来季のJクラブ加入内定は4人目。世代別日本代表のゴールを守り続けてきた世代屈指のGKは、大分から東京五輪出場を目指す。

 セービングのほか、左足のキック精度も非凡なものを持つオールラウンドなGKとして、名古屋グランパスU18時代から評価を高めてきた小島。しかし、早大入学後はGK後藤雅明(平29スポ卒=現湘南ベルマーレ)の厚いカベを越えることができず、2年時までの公式戦出場はわずか『3』。それでも、その能力は継続して高い評価を受けており、世代別日本代表の活動ではU19アジア選手権、U20W杯、U23アジア選手権、さらにアジア競技大会と、主要な大会全てで正守護神を務めてきた。昨年からは早大でも出場機会を増やし、今季は絶対的守護神として君臨。持ち前の反射神経を駆使して至近距離からのシュートストップを連発するなど、今季の関東大学リーグ戦での躍進を語る上では欠かせない存在となっている。


鋭い反応で決定的なピンチを救い続けている

 大分トリニータは、片野坂知宏監督のもと丁寧なビルドアップを信条とするチーム。かつては同じ左利きのGK西川周作(現浦和レッズ)も大分で研さんを積んで北京五輪出場をつかみ、その後A代表へと登りつめた。現在はJ2リーグ戦で昇格争いの中心におり、来季はJ1を戦う可能性も少なくない。1人しかピッチに立つことができないGKは、ルーキーイヤーにレギュラーの座をつかむことが特に難しいとされるポジション。新天地で早期の試合出場をかなえ、東京五輪へ向けて地位を確固たるものとすべく、今は早大でさらなる成長を期す。

(記事 守屋郁宏、写真 大山遼佳)

◆小島亨介(こじま・りょうすけ)

1997年(平9)1月30日生まれ。183センチ、80キロ。愛知・東海学園高出身。前所属・名古屋グランパスU18。スポーツ科学部4年。U21日本代表。関東大学リーグ戦で、1部通算18試合出場(10月12日現在)。2部通算7試合出場。