フィギュアスケートの季節の到来だ。シーズン初戦となった今大会。男子ショートプログラム(SP)を佐上凌主将(商4=武蔵野)が1位と好発進した。鎌田詩温(商3=札幌一)は5位に付け、フリースケーティング(FS)へとつなげた。◆10・5~8 東京…

フィギュアスケートの季節の到来だ。シーズン初戦となった今大会。男子ショートプログラム(SP)を佐上凌主将(商4=武蔵野)が1位と好発進した。鎌田詩温(商3=札幌一)は5位に付け、フリースケーティング(FS)へとつなげた。

◆10・5~8 東京選手権(ダイドードリンコアイスアリーナ)

優勝へ向けて順調な滑り出しとなった。昨年度と同じプログラムでSPに挑んだ佐上。目立ったミスのない演技で60.44点をマークしトップに立った。ラストシーズンとなる今シーズン、重点的に取り組んだのは課題であったトリプルアクセルの強化。「毎日練習でアクセルを跳ぶ」(佐上)ことを意識したほか、下半身と軸をつくることによって体幹を鍛えた。それにより冒頭のトリプルアクセルを、着氷は乱れたが「こらえることができた」(佐上)。また夜に炭水化物を抜くなど食習慣に変化を与え、体を絞って軽やかかつ迫力のあるジャンプを跳び観客席を魅了。その後のコンビネーションジャンプとトリプルルッツを綺麗に着氷した。演技後半には伸び伸びとしたステップを見せ、息をのむ演技を披露した。

ケガにより1年ぶりの試合復帰となった鎌田詩。ノーミスの演技で5位となった。鎌田英嗣(営4=獨協)はコンディションが万全ではない中で、無事演技を締めくくり7位に食い込んだ。今までとは違った攻めの曲を持ち前の表現力で盛り上げた。

昨年の同大会では表彰台に上がれなかった明大勢。東日本選手権の出場権をかけて、FSでも実力を発揮していく。

[中澤美月]

試合後のコメント

佐上 

――演技を振り返って。

「去年は練習でできたことが本番でできていませんでしたが、今回は練習でやってきたことがそのまま試合に出たので満足しています」

――SPは去年と同じですが、変化はありますか。

「トリプルアクセルをどの試合でも入れるようにしています。去年よりも成功率は上がり、力むこともなくなりました」

――昨年はFSで順位を落とすことも目立ちました。

 「FSの方を主に練習してきたので、SPのように練習を本番で出したいです」

――ついにラストシーズンが始まりました。

「ラストシーズンだからといってガンガンいくと試合で力んだりすると思います。そうするとうまくいかないことが多いので、落ち着いて、試合でも練習でやってきたことがそのまま出せるようにしたいです。その結果として全日本、インカレに出場して、引退を迎えたいと思います」

梶田健登(政経4=明大中野)

――転倒以外はまとめたように見えました。

「調子は悪くはないです。ジャンプも振り返ってみたら少しずつ失敗とかもあったのですが、筋が通った中でズレたくらいなので、あまり心配になるような失敗はなかったと思います」

鎌田英

――今回のプログラムのテーマは何ですか。

「ショートはとにかくステップで盛り上げられる曲で、エッジワークでしたり、とにかく曲負けしないように踊り切ることがテーマです。激しい曲なので、曲負けしないための振りやスピードは挑戦でもあります」

  

鎌田詩

――ジャンプを的確に決めていました。

  「昨年の東日本終わりに足を骨折して、そこから手術して、無事に終われてホッとしています。ジャンプを跳んだのが今週の月曜日くらいで、不安しかありませんでした。でも思い切ってやったらうまくいくと思って跳びました」