ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)初戦を1分10秒でKO勝利した井上尚弥選手、カレ・ザワランドWBSS代表等が試合後に記者会見に臨んだ。以下、一問一答。カレ・ザワランド:ニックネームの通り、彼は怪物、モンスターというこ…
ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)初戦を1分10秒でKO勝利した井上尚弥選手、カレ・ザワランドWBSS代表等が試合後に記者会見に臨んだ。
以下、一問一答。
カレ・ザワランド:ニックネームの通り、彼は怪物、モンスターということを示してくれた試合でした。彼のパンチは「爆弾」で、ショックウェーブ、大きな波を与えている。素晴らしいパフォーマンスでした。そしてやはり、今日の試合はただの一勝ではなく、パヤノとの一戦たったということも大変大きなことだと思います。元チャンピオンであり、試合前は井上選手にとって今までで最大の試練になるんじゃないかと予想されている試合でした。それをこれだけのパンチで、一発で終わらせたというのは本当に素晴らしいと思います。短い試合だったので、すでに5回くらい見直しましたが、すべての動きがゴロフキンやカネロなどのハードパンチャー、彼らと比べたとしても、階級を超えて井上選手が世界最強のパンチャーと私は確信しています。WBSSは始まったばかりですが、これからもう一つの方の試合が開催されますが、彼らに対しても大きな宣言ができたのではないかなと思います。彼らも今よりしっかりと練習をしないといけないというのを見せられたと思います。」
カレ・ザワランド:井上選手は世界タイトルマッチ2戦で182秒しか試合をしていない。凄くないですか?(笑)
――これまでとても謙虚な発言だったが、この試合直前に「KOします」と力強いコメントがあった。それはここまでずっとそれまで溜めていた思いなのか、いきなり変わったのか、その心境の変化はなんだったのか?
井上:自分自身にプレッシャーをかける意味合いもありますし、KOというのはあまり口には出さないですけど、頭の中には常にあります。
――最後のパンチを振り返ってどうか?
井上:最後のパンチであって、最初のパンチでもあったんですけど(笑)。ジャブを相手の内側から入れて、要は目くらましですね。死角を作って。そのパンチは練習していたので。それが最初に決まって」
――次はロドリゲス、モローニの勝者と戦うことになりますが、どちらが勝ち上がってくると思いますか?
井上:予想ではロドリゲスが勝ち上がってくると思います。
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――トレーナーであるお父様から一言お願い致します。
井上真吾:今日の尚弥は、最後のパンチもそうなのですが、そこに向けて一瞬の踏み込みがベストでした。今日は早く終わったのですが、次に向けて気持ちを切り替えて頑張ります。
――大橋会長、感想を教えてください。
大橋:練習を今まで見ていて、今日の結果は当然と言えば当然なのですが、最初を見て今日は早いなと確信しました。
――相手との距離はわかっていたか?
井上:距離感は完全ではないけど、若干は見切れていた感じだった。
井上:これだけ2試合続けてKOだったので、自分のパンチ力とキレはバンタム級にフィットすると思う。ラフファイトとか未知数なので、そう言う場面を作らないようにしたい。練習でクリアしていけば全然問題は無いと思います。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
井上尚弥 (いのうえ・なおや)
1993年4月10日、神奈川県座間市出身。
今もコンビを組む父・真吾氏の下、小学1年でボクシングを始める。相模原青陵高校時代に7冠を達成し、2012年に大橋ジムからプロ入り。戦績17戦全勝(15KO)。15年に結婚した高校時代の同級生との間に17年10月、長男が誕生した。