レッドソックスの田澤純一投手について米地元メディアが正念場を迎えている様子をレポートしている。地元紙「ボストン・ヘラルド」電子版が伝えている。■ここ3年毎年60試合以上に登板、今年もチームトップの35登板 レッドソックスの田澤純一投手につい…

レッドソックスの田澤純一投手について米地元メディアが正念場を迎えている様子をレポートしている。地元紙「ボストン・ヘラルド」電子版が伝えている。

■ここ3年毎年60試合以上に登板、今年もチームトップの35登板

 レッドソックスの田澤純一投手について米地元メディアが正念場を迎えている様子をレポートしている。地元紙「ボストン・ヘラルド」電子版が伝えている。

 田澤はここ3シーズンでいずれも60試合を超える登板数を誇り、レッドソックスの救援陣を支えてきた。2013年にはキャリア最多の71試合に登板し、ワールドシリーズ制覇に貢献。上原浩治投手とともに救援の柱として高評価を得てきた。

 しかし今季、4月こそ11登板で失点はわずか「1」、防御率0.93と存在感を発揮したが、5月は防御率3.48、6月は防御率5.23と成績を落とし、今月も3日(日本時間4日)のエンゼルス戦で4点リードの7回に登板し、3安打2失点とピリッとしない内容だった。

 これを受け、地元紙はトレード期限が迫っているタイミングを考慮した上で、田澤の状態を見極めるべきとの論調で記事を掲載。今季ここまで2勝3敗、防御率4.60と失点が増えている上原浩治とともに「両者が同時に不振に陥ることはほとんどなかったが、両者が球界でも屈指の登板数をこなしてきた過去3年間を経て、いよいよその時がきている」、「田澤と上原の乱調は、過去4週間で珍しいものではなくなってしまっている」とレポートした。

■田澤「可能なかぎりフレッシュな状態でいられるように」

 同紙は田澤が今季すでにチームトップの35試合に登板するなどメジャーでも屈指の登板数をこなしていること、直球の平均球速が2010年のトミー・ジョン手術以降で最も遅いことなどを指摘する一方、奪三振率がキャリアベストであることも紹介している。

 また、田澤本人は記事の中で「試合によっては登板はしなくても、ブルペンでウォーミングアップをすることがあります。それも数えれば、半分近い試合数になるはずです。過去数年と何かが違う、とは言えないですね。ただしっかりケアを受けて可能なかぎりフレッシュな状態でいられるようにしていきます」と語っている。

 投球内容を不安視され始めている田澤。今年6月に30歳を迎えた右腕は今後もレッドソックスのブルペンの柱として活躍し続けることはできるのか。地元メディアも大きな関心を寄せている。