7人制の団体トーナメントで争われる今大会。東日本のナンバー1を決める戦いに挑んだ明大は、男子が優勝、女子が3位。12月の府立(団体インカレ)の前哨戦となる今大会で、その実力を示した。◆10・7 東日本大学選手権(日大百周年記念館)▼明大―…

 7人制の団体トーナメントで争われる今大会。東日本のナンバー1を決める戦いに挑んだ明大は、男子が優勝、女子が3位。12月の府立(団体インカレ)の前哨戦となる今大会で、その実力を示した。

◆10・7 東日本大学選手権(日大百周年記念館)

▼明大――1位

◆10・7 東日本大学女子選手権(日大百周年記念館)

▼明大――3位

 

 苦しみながらもつかみ取った。選手層が厚い明大男子が得意とする7人制の団体戦。順調に勝ち進み決勝で迎えた相手は最大の好敵手・中大だった。3―2と苦戦する中、勝負を決めたのは副将で出場の松本崇雅主将(文4=初芝立命館)。公式戦無敗の男が4連覇を決めた。

しかしこの日一番の盛り上がりだったのは大将戦。林力希(法4=明大中野)が対決するのは9月の全日本個人選手権で4位と勢いに乗る芳賀ビラル海(中大)。「パワー、俊敏性、反応速度全てが学生トップクラス」と松本崇も一目置く有力選手だ。両者得意の形が組みということもあってか、試合は序盤から投げの応酬となった。林が上をとっても拳を芳賀から引きはがせない。ついにはグローブがとれてしまい反則で1本を取られる。その後も投げを仕掛ける林に、芳賀は強気に投げ返すという展開になる。ガードが甘くなった林の顔面に芳賀のフックが決まり2本目を取られた。「もっとうまく戦えば勝機はあった」(林)と悔しさをあらわにした一方で、「見応えのある試合だった」と小山知常監督は納得の表情だ。団体戦の最後に、会場を沸かせる熱い試合を見せた。

 グランドスラム(4団体戦全て優勝)に王手をかける。東日本リーグ、全国選抜、そして東日本インカレとこれまで今季3冠の明大男子。残る一つは府立の優勝旗。昨年成し得なかった偉業を今年こそ成し遂げる。その一心でチームの力は一つにまとまる。

[山根太輝]

試合後のコメント

小山監督

――大会振り返っていかがですか。

「いずれにしても最後の決勝戦ですね。一番どうなるか分からなかったところですからね。試合で一番面白かったのは、負けましたけど大将戦でうちの林と芳賀という中大の主将の激闘です。非常に見応えがありました」

松本崇

――優勝を振り返っていかがでしょう。

「メンバー的に僕たちはそろっていますけど、今日も中央大学に4―3でギリギリの戦いでした。勝ち切れたことは大きいと思います。府立7連覇するに当たって、こういう苦しい場面も乗り越えていかないといけないんだなという思いです」

――次の大会は個人インカレです。

 「僕はもう優勝しか狙っていないです。学生のタイトルは全部取るつもりなので、そこだけを見て残り2週間の練習を頑張りたいと思います」

――決勝戦では大将を任されました。

「明治は強いメンバーがそろっているので、チームが勝った状態で自分に回ってくるだろうなと思っていました。仮に自分が決めなきゃいけない場面になっても、松本キャプテンがいつも言っているように思い切って自分の拳法をするだけだなと思っていました」

――チームの雰囲気はいかがですか。

「非常に仲もいいし、いい雰囲気だとは思います。でもしんどい練習しているというのもあってなかなか元気が無くなっちゃうというか。しんどいなというオーラが全体に出ちゃうときもあるのでそういうのも修正していきたいなと思います」