村田修一、杉内俊哉、後藤武敏、小谷野栄一、矢野謙次と、松坂世代のビッグネームたちが続々とユニフォームを脱ぐ。同じく松坂…
村田修一、杉内俊哉、後藤武敏、小谷野栄一、矢野謙次と、松坂世代のビッグネームたちが続々とユニフォームを脱ぐ。同じく松坂世代としてプロ野球に入り、先にユニフォームを脱いでいった同級生たちが、第二の人生を歩む元同僚にエールを送った。
9月17日に東京・渋谷区の白寿生化学研究所本社ビルで行われた「田中大貴と松坂世代たちが今、全てを語る!THE高校野球」の第3回トークショー。同イベントは自身も高校球児だった元フジテレビ・アナウンサーの田中大貴さんの声掛けで、新発田農業高校から読売ジャイアンツに入団し、現在はBCリーグの新潟アルビレックスBCで球団社長補佐を務める加藤健さん、田中大貴さんと慶應大学野球部同期で、西武ライオンズ、横浜ベイスターズで活躍した後、2017年に新潟アルビレックスBCで現役を引退した長田秀一郎さんが登場した。プロ野球の厳しさやBCリーグを知る二人が、盟友たちの引退に言及した。
「シュウが来てくれてすごいいい影響を与えてくれた」
ジャイアンツで共にプレーし、2017年に現役を引退。今年は同じBCリーグに身を置いた加藤さんは、「シュウは同じBCリーグの舞台で近くから見ていました。一ファンからすると、守備も打撃もまだまだやれるという気持ちでしたけど、期限がきちゃいましたね」と早すぎる引退を惜しんだ。
また、「シュウが来て、BCリーグの選手もシュウに教えてもらったりとか、すごくいい影響を与えてくれた。うちの選手も、栃木と対戦する時はシュウがノックを受けたり、バッティングをしているのをズラーッと並んでよく見ていましたね。『村田さんに話しかけていいですか?』とか、『村田さんってあんなに話しかけてくれる人だったんですね』とか、選手たちにとっても憧れだった。シュウの方から相手チームなのに近寄ってきてくれて、『なんでも聞いて。なんでも教えるから』って言ってくれるんですよ。僕は敵チームでしたけど、すごく嬉しかったですね」と、BCリーグでの村田選手の人間性が垣間見えるエピソードを披露。
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「同級生だから負けたくない。後藤よりは長く野球をやるって思っていた」

同じく戦力外通告を受け、BCリーグで現役を引退した長田さんも、「僕もBCリーグに行って思ったことですけど、最後自分のやりたい野球をやれる場所があって、そこで一年間若い選手とやってみて、もっと頑張っている選手がいるなと思ったんですよ。今まで気持ちで負けていないと思っていたけど、もっとさらに野球が好きで、NPBに絶対行ってやるって思っている選手がBCリーグには多いので。気持ちの部分で負けたかなと思って、気付いたんだと思いますよ」と胸中を察した。
「でも技術は一流なので、レベルが一つ下がったところではさすがに打つなと。自分が最後辞めると思うまでいいプレーができたのは素晴らしいなと思います」と、新天地での全力プレーを称賛した。
また、同じく引退を表明した後藤武敏選手については、「一年生から横浜高校で4番を打っているって衝撃だった。当時は松坂大輔よりも評価が高かった」と鎌倉学園高校時代のライバルに思いを馳せた。「後藤とはライオンズとベイスターズで一緒だったので、ついに辞めたかという思い。一時期は後藤より絶対長く野球をやってやると思っていたんですけどね。やっぱり同級生だから負けたくなかった。ライオンズ時代、同級生が11人いましたけど(笑)」と長田さんが話すと、「巨人にも10人くらいいましたね。キャンプの時、同級生の食事会でこんなにいるんだ!と思っていたのに、僕が辞める年くらいにはサネ(實松一成)とシュウとスギ(杉内俊哉)と裏方さんくらいになって、こんなに減ったんだなとしんみりしていました(笑)」と、ライバルでチームメイトたちとの懐かしい思い出を振り返った。
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]