3日、秋田で行われたヤクルト対巨人戦は、6-3でヤクルトが勝利。最下位を脱出した。2-3と1点ビハインドで迎えた7回裏。ヤクルトの4番山田哲人が、28号逆転ツーランを放ち、試合を決めた。山田は3日現在、セリーグの打撃三冠部門(打率、本塁打、…

3日、秋田で行われたヤクルト対巨人戦は、6-3でヤクルトが勝利。最下位を脱出した。2-3と1点ビハインドで迎えた7回裏。ヤクルトの4番山田哲人が、28号逆転ツーランを放ち、試合を決めた。

山田は3日現在、セリーグの打撃三冠部門(打率、本塁打、打点)の成績でトップを独走している。ちなみに盗塁数、安打数、出塁率も第1位。まさに、手が付けられないという表現がぴったりな活躍ぶりだ。

一体、この最強打者に弱点はあるのか。

TBS系『S☆1』に出演する野村克也元監督も、「技術的に攻略は難しい」と、そのすごさを認めた。「自分がキャッチャーだったらという立場から見て、技術的な弱点が見つからない。攻めるとしたら、私の得意なささやき戦術しかないだろう。たとえば『お前、構え変わったな』とささやいて、精神的に揺さぶる方法をとるとかね。そのためにも、山田の情報を一生懸命に集めなければいけない。たとえば、夜遊びしているのがわかった
ら、どこか突き止めて、その店に行く。そしてお店の人からいろいろと情報を仕入れる。ただ、そういう方法が彼に通じるか……それは、やってみないとわからない。いずれにしても、彼がいいバッターだということだけは間違いないね」

三冠部門に盗塁をプラスした四冠王が誕生するか。ノムさんが、「野球界に60年いるが、イメージが重なる選手が出てこない」というほど、山田の能力は傑出している。プロ野球史上初の快挙が達成される可能性は十分にあるだろう。「内野手で強打者って誰だろう? サードなら長嶋(茂雄)がいるけれど、セカンドやショートでは思い浮かばない。私の南海時代の先輩に岡本伊三美さんという方いて、首位打者を獲ったことがあるけれど、セカンドで強打者といえばこの人くらい。セカンドを守ってホームラン王を獲るなんて聞いたことがない。しかも盗塁王。自分が現役のキャッチャーだったらどうするか……攻略法を悩むだろうね」




※野村元監督のコメントの詳細は、今夜0時ちょうどから放映の『S☆1』(TBS系)「ノ
ムさんのぼやき解説」コーナーをご覧ください。