「楽天ジャパンオープン」(日本・東京/10月1~7日/室内ハードコート)で、元世界3位のスタン・ワウリンカ(スイス)が世界60位のテイラー・フリッツ(アメリカ)を6-3、6-4のストレートで下して2回戦進出を決めた。試合時間は1時間7分だっ…
「楽天ジャパンオープン」(日本・東京/10月1~7日/室内ハードコート)で、元世界3位のスタン・ワウリンカ(スイス)が世界60位のテイラー・フリッツ(アメリカ)を6-3、6-4のストレートで下して2回戦進出を決めた。試合時間は1時間7分だった。
ワウリンカは昨年の膝の不調や手術からのカムバックを図っている74位で、片手バックハンドを得意とする元世界3位だ。対するフリッツは、まだ20歳ながら60位とトップ100の中堅どころで、今後の楽しみな若手の一人だ。
まずは両選手ともに、サービスキープを続けながら3-3のタイとなる第6ゲームまで推移。ただ、先手を取ったのはワウリンカだった。
第7ゲームで自身のサービスゲームを守ると、ワウリンカは第8ゲームのリターンでフリッツのサービスに30-30と競り合う展開に持ち込んだ。続くポイントで、フリッツにストロークでのミスが出て、ブレークポイントに。
ワウリンカはその際のチャンスにバックハンドのスライスでの角度をつけた巧みなリターンから、甘くなった返球を、フリッツに叩き返してボレーをミスさせてブレークを達成。第9ゲームのサービスもラブゲームで難なくキープして、第1セットについてはワウリンカがものにした。
第2セットはワウリンカが出だしから攻勢。第1ゲームのリターンでいきなり3ブレークポイントが同選手に訪れると、フリッツに1ポイント凌がれてしまったものの、そのままブレーク。1ブレークアップのリードを確保した。
その後、ワウリンカは、さらなるブレークを重ねられはしなかったものの、自身のサービスゲームではフリッツにブレークのチャンスを与えずに守り切りながらゲームを進めた。
そのまま5-4とリードして迎えた、サービング・フォー・ザ・マッチでは、ワウリンカがラブゲームでキープ。あっさりと勝利を決定付けた。
ワウリンカは今回のフリッツとの試合では、自身のファーストサービスから始まったポイントでは97%と極めて高い獲得率を示したほか、2度訪れたブレークのピンチをいずれも凌いだ。結果、サービスでもリターンでも相手を上回るパフォーマンスを見せたと言って良さそうだ。
2回戦に進出を決めたワウリンカはデニス・シャポバロフ(カナダ)と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)
※写真は「楽天ジャパンオープン」1回戦でのワウリンカ