天才打者が復活の狼煙を上げた。勝ち点獲得には負けられない3回戦でここ2試合ノーヒットの柳町達(商3・慶應)が3本のヒットを放った。

1年春に開幕スタメンで本塁打を放ってから2年。打順も3番に上がり、マークも厳しくなるとここ3季は打率3割を切り、なかなか本来の成績を残すことができなくなった。今季もここまで四死球1に対して三振6、この試合の前まで打率は1割を切っていた。

同点の5回に先頭で迎えた第3打席。「見逃しが多かった」と積極性を失っていたことで強く振ることを意識していた。明大はマウンドに前日先発の森下暢を送る。前日は4打席完全に封じ込まれたが、「なんとかくらいついてやろう」と強く振り抜いてセンターにはじき返しこの日2本目のヒット。この安打を足がかりに4連打を浴びせて森下暢をKOした。第2打席には流し打ちで三遊間を抜ける痛烈なヒット、第4打席にも1死二塁でセンター前に運んだ。昨年秋の立大1回戦以来の5度目の1試合3安打を記録して勝利に貢献した。

O5(5得点以上)を掲げ、迎えた今季。達成したのは5試合中3試合だが、鋭い打球が増え本塁打は全試合で出ており、打ち勝つという試合が増えている。これから先もタフな試合は続くだろう。そんな中で打のカギを握る天才打者が3安打と魅せてくれた。3連覇へ留まることを知らない陸の王者。その打線を引っ張るのはやはりこの男しかいない。