後半で大きく差をつけ勝利したリーグ第2戦。スタートからボールを支配し攻め込む慶大だが、ゴールを前に一歩踏み込めず歯痒い時間が続く。MF伊藤(経4)の2ゴールから1点リードで迎えた後半戦、前半の反省からフリーオフェンスで挑む戦法が功を奏し、A…


後半で大きく差をつけ勝利した

リーグ第2戦。スタートからボールを支配し攻め込む慶大だが、ゴールを前に一歩踏み込めず歯痒い時間が続く。MF伊藤(経4)の2ゴールから1点リードで迎えた後半戦、前半の反省からフリーオフェンスで挑む戦法が功を奏し、AT吉岡(理4)とAT西村沙(商4)の2人が5得点と法大を大きく突き放す。後半から出場となったG西村佳(政3)もゴールを守りきり、7-1の快勝を収めた。

第31回関東学生リーグ女子 第2戦 vs法大

8/25(土) 16:00ドロー @明治学院大学へボンフィールド

 前半後半合計
慶大
法大

 スタメン

ポジション背番号名前学部・学年出身高得点
28大沢かおり経4学芸大附属国際
DF20溝口友梨奈経2慶應女子
DF62櫨本美咲経4慶應女子
DF81野々垣眞希商2慶應女子
MF51石田百伽経4慶應女子
MF66石川のどか政4品川女子学院
MF73伊藤香奈経4慶應女子
MF97小久保磨里奈政4慶應NY
AT18荒井理沙経3慶應女子
AT32友岡阿美政4慶應女子
AT33西村沙和子商4慶應女子
AT72吉岡美波理4大妻多摩

ベンチ入り選手

ポジション背番号名前学部・学年出身高得点
西村佳子政3東京女学館
DF浅井七海商3慶應女子
MF17脇坂遥香経3慶應女子
MF26井上ゆり子経2慶應湘南藤沢
MF59日野美咲商2慶應女子
MF71髙橋麗加経4慶應NY
MF77橋本ひかる政4慶應女子
AT38石井有花子政3雙葉

開幕戦の死闘を制したチームは、積極的な試合展開を目標に第2戦へ臨んだ。対する相手は法大。3月に行われた六大学戦では勝利したものの、前半思わぬ苦戦を強いられた油断のならないチームだ。今季全戦勝利を目指す彼女たちにとっては、勝って弾みのつけたい一戦となった。


試合前に鼓舞し合う選手たち

開始早々にドローを奪い主導権を握るは慶大。前半5分、MF伊藤香奈(経4)がゴール正面でAT友岡阿美(政4)のアシストを受け、勢いそのままに先制点を挙げる。さらに8分、AT西村沙和子(商4)が自陣にボールを引き寄せると、またしても伊藤がこの得点機を生かしゴール。頼れる伊藤の2得点で流れをつかんだかのように見られたが、その後は「(自分たちのやりたい)プレーに囚われてしまった」(AT吉岡美波=理4)と振り返るように、オフェンスの調子が上がらず停滞の時間が続く。すると14分、相手にゴール前の一瞬の隙を突かれ1点を返されてしまう。前半戦もラスト10分、激しい攻守の入れ替わりを見せるも両者得点には繋げられず。慶大は1点リードで試合を折り返した。


伊藤は前半2得点と存在感を見せつけた

前半の反省を生かし、オフェンス陣の自由な動きを重視して臨んだ後半戦。作戦がはまったか、後半3分に吉岡が相手DFをかわしてシュート決めると、6分、8分と西村沙が高いシュート精度で続けざまに2本のフリーシュートを決め、一挙に差をつける。また、後半出場のG西村佳子(政3)をはじめとするディフェンス陣も相手の得点機を阻む好守備を見せ、幾度の危機からゴールを守りきり、失点を許さない。ゲームも終盤のラスト3分、再び西村沙が抜群のシュートセンスでゴール前の浮いたボールを流し込むと、負けじと吉岡が自身の得意とするカットで得点を挙げ、さらなる追加点で圧倒する。終了間際に打たれた相手のシュートは西村佳が冷静に仕留め、試合を締めくくった。


グラウンドボールは大接戦となった

前半のオフェンスに少しの滞りが見られるも、後半は5得点を奪い無失点に抑えるなど、攻守で力の差を見せつけた第2戦。開幕戦に続き、伊藤、西村沙、吉岡ら4年攻撃陣の貫禄あるプレーが目立った。一方で、後半戦からの出場機会を得た西村佳の好セーブやリーグ戦初出場となるDF浅井七海(商3)のキレのある守備など、主力となる4年のもとで成長する新戦力の活躍も見逃せない。2連勝を収めた慶大の次なる相手は青学大。宿敵早大をまさかの7-3で破り、同じく2連勝中と勢いに乗るチームだ。慶大にとっては勝てばFINAL4進出に大きく繋がる一戦、今日以上の大勝に期待が懸かる。

(記事:堀口綾乃 写真:五十右瑛士)

次戦 9月1日(土) vs青学大

18:00~ @駒沢オリンピック公園総合運動場第二球技場

以下選手コメント

吉岡美波(理4・大妻多摩)

――今日の試合を振り返って

立大戦が4-3とギリギリの試合になってしまったので、今回は積極的な試合展開をしようと思う一方、油断は禁物だということで、自分たちのやりたいプレーをやっていくことで良い試合運びができるようにしようとしました。でも、前半は苦しい試合展開になってしまったところが反省点だと思います。

――前半、攻めづらかった点はありましたか

試合のなかでやりたい攻撃プレーをみんなで共通認識として持っていたのですが、そのプレーに囚われてしまったことが大きかったです。ハーフタイムで、(友岡)阿美とかと「もう少し自由にやっていいのではないか」という話になり、後半はフリーオフェンスで自由に動き、結局5点を取れたので良かったです。

――後半は入りとラストで2得点を上げました

法大がゾーンディフェンスということで、自分が得意とするカットで点を取りにいかなければと試合前から思っていました。決めたいという思いはあったんですけど、まだシュートの練習不足があって、チャンスで決めきれてない部分もたくさんあったので、そこはリーグ戦を通して修正していきたいと思います。

――7-1という結果については

点数云々というよりかは、この試合もあまり内容がよくなかったのかなと思います。自分たちが体現しようとしていることや欠点をリーグ戦なかでどう克服して、成長させていくかということに重点を置いているので、まだまだ苦手な部分にチャレンジしていこうという意識が私含めてチーム全体として少なかったのかなと思います。

――青学大戦に向けて

青学大は今2勝と勢いに乗っているチームなので油断せず、かつ、自分たちがやりたいラクロスを着実にやっていきたいと思います。

西村佳子(政3・東京女学館)

――後半からの出場でしたが、緊張などはありましたか

準備はきちんとできていたので緊張はありませんでした。

――準備というのは

相手のスカウティングや、どういう試合展開になるのか、いつ自分が出場するのかなどのイメージトレーニングをしていました。メンタル面や技術面、戦術面すべて詰めてきた状態で試合に臨みました。

――後半から出場するということは伝えられていたのか

そうではないです。私は現状スターティングメンバーではないため、ゴーリーの2枚目としてどういうときに出場することになるのかということを自分なりに考えて試合に臨んでいました。もちろんこのまま2枚目でいるつもりはないです。

――相手の攻撃の印象は

ゴールを積極的に向いてくる攻撃的な印象を受けました。

――セーブのとき意識していることは

シューターだけを見て相手のシュートと向き合うことを意識しています。また、力まないこと、体全体でボールに向かうということも意識しています。

――DFへの指示で意識していることは

時間帯ごとにどういうDFをするのかという場面設定をしていました。ただ、私はまだ指示が得意ではなくて、ブレイクを作られそうになったシーンも多かったので、時間帯ごとにどういうDFをするのかという場面設定をもっと詰めていかなければいけないと思います。

――次の試合に向けて

きちんと準備をして、無失点で抑えられるように頑張ります。