MF伊藤(経4)はこの日も百人力ここまで3連勝と波に乗る慶大は、勝てばFINAL4進出が決まる第4戦に臨んだ。序盤はドローを奪えずに苦戦するも、AT友岡(政4)のシュートが決まるとMF伊藤(経4)やMF野々垣(商2)も続いて得点し、流れを引…


MF伊藤(経4)はこの日も百人力

ここまで3連勝と波に乗る慶大は、勝てばFINAL4進出が決まる第4戦に臨んだ。序盤はドローを奪えずに苦戦するも、AT友岡(政4)のシュートが決まるとMF伊藤(経4)やMF野々垣(商2)も続いて得点し、流れを引き寄せる。さらに後半ではMF日野(商2)が今季初ゴールを決めるなど、怒涛の得点ラッシュで圧倒。12-6の2桁得点で勝利し、Aブロック堂々の1位通過でFINAL4行きを決めた。

第31回関東学生リーグ女子 第4戦 vs東農大

9/17(月) 11:30ドロー @武蔵大学朝霞グラウンド

 前半後半合計
慶大12
東農大

スタメン

ポジション背番号名前学部・学年出身高得点
28大沢かおり経4学芸大附属国際
DF62櫨本美咲経4慶應女子
DF75平井淑恵商3慶應女子
MF58清水珠理商2慶應女子
MF66石川のどか政4品川女子学院
MF73伊藤香奈経4慶應女子
MF81野々垣眞希商2慶應女子
MF97小久保磨里奈政4慶應NY
AT18荒井理沙経3慶應女子
AT32友岡阿美政4慶應女子
AT33西村沙和子商4慶應女子
AT72吉岡美波理4大妻多摩

ベンチ入り選手

ポジション背番号名前学部・学年出身高得点
西村佳子政3東京女学館
MF17脇坂遥香経3慶應女子
MF20溝口友梨奈経2慶應女子
MF26井上ゆり子経2慶應湘南藤沢
MF51石田百伽経4慶應女子
MF59日野美咲商2慶應女子
MF77橋本ひかる政4慶應女子
AT38石井有花子政3雙葉

ここまで3連勝と単独首位をキープするチームは、FIAL4進出を決める大事な一戦に臨んだ。連日の寒さから一変した残暑のもと、選手らは盤石の戦いぶりを見せた。


新戦力の得点シーンも目立った

ドローに苦戦した前半。相手にポゼッションを奪われること6分、ゴール前右サイドの隙に押し入られ、いきなりの先制を許してしまう。さらにその後もゴールを囲まれ、守備に徹する時間は続く。しかし、相手のフリーシュートが不発に終わると、試合は慶大の攻撃タイムへ。前半10分、AT友岡阿美(政4)がリーグ初ゴールを決め1点を返上すると、直後13分、MF伊藤香奈(経4)がフリーシュートを手堅く決め、調子は上々。16分には俊足MF野々垣眞希(商2)が速攻で駆け上がり、ゴールネットを揺らした。新戦力の得点がチームを景気づけた瞬間だった。終盤はまたしても伊藤が2点を追加し、前半スコアを5-2として後半へ折り返した。


長身を生かしてドローを奪うMF石田(経4)

出だしを突かれ、失点スタートを切った後半戦だが、7分、伊藤が圧巻のシュート精度から4得点目を挙げ、点差を戻す。さらに10分、AT西村沙和子(商4)が相手ゴーリーの隙を狙ってかなりの距離からロングシュートを放つと、ボールは見事枠内へ。敵の意表を突き、観客をあっと驚かせた。相手に失点を許しながらも迎えた終盤は、今季一の得点ラッシュが到来。MF石田百伽(経4)の力強いシュートを皮切りに、AT荒井理沙(経3)、AT吉岡美波(理4)などが立て続けにゴールを決める猛攻を見せ、リードを広げていく。最後はMF日野美咲(商2)が今季初得点を決め、試合終了。12-6の快勝を収め、FINAL4進出を決めた。


意表を突くロングシュートを決めた西村(商4)

8人の選手がゴールを決め、目標の2桁得点を達成した第4戦。野々垣、日野が今季初得点を挙げ、チームとしても大きな成長が見られた一戦だった。慶大は今回の勝利により、一足早くFINAL4行きを決めた。しかし、まだブロックリーグ最終戦の早大戦が待ち受けている。既に2敗を喫している早大にとっては、絶対に落とせない一戦となる。対する慶大も全戦勝利を狙うべく、「絶対に勝ちきってFINAL4に進みたい」(友岡)との強い意気込みを見せた。両校の意地を懸けた最終戦、宿敵を破り弾みをつけたいところだ。

(記事:堀口綾乃 写真:桑原大樹・柴田航太郎・菊池輝)

次戦 9月29日(土) vs早大

13:50ドロー @日吉陸上競技場

以下選手コメント

友岡阿美(政4・慶應女子)

――試合を振り返って

勝ったらFINAL4が決まるという試合で、きちんと勝ちきれたことは大きかったと思います。色々な選手が得点できたし、大量得点した分、大量に取られたという部分もあるんですけど、それで色々な課題が見えてきたと思うので、次の早大戦なりFINAL4に向けて取り組むべきことがわかった良い試合だったと思います。

――シュートシーンを振り返って

今までシュートを決めていなかった分、きちんとシュートを取りきれたことはよかったと思うんですけど、満足はしていないので、これからも頑張ります。

――FINAL4進出を決めましたが、これまでを振り返って

シーズン始まってから、2分で1点、25点で勝つという試合を目標にはしていたものの、2桁得点もならずという試合を続けてしまってきたなかで、この試合で2桁を取れたことは大きいし、ボールをきちんと展開していくことができれば自分たちも目標である2桁に近づけるとわかりました。これから敵が強くなっていったときにも、自分たちが対応できれば今までの5戦が有効だったかなと思えるので、次を見据えていくなかで良い試合の運び方ができているのかなと思います。

――次戦に向けて

勝っても負けても、私たちも早大も最後だと思うので、削り合いじゃないですけど、絶対に勝ちきってFINAL4に進みたいと思います。やることをやるだけという感じです。

西村沙和子(商4・慶應女子)

――試合を振り返って

気温も高く、4戦目ということで、1試合目はまだ勝ちきれただけ良かったんですけど、2、3試合目が思うような内容じゃなくて勝っただけだって言われてて、私たちがやりたいラクロスができていなかったので、今回12点という大量得点を取れたことは自信にして、次の試合に繋げていきたいと思っています。

 ――開幕4連勝ということでチームの雰囲気が良いのでは

とりあえずこの4勝目で、1部の中で一番最初にFINAL4に行けることが決まったので、ここから1ヶ月準備ができるねって話を昨日していました。もちろん次の早大戦も手強い相手で、向こうもあとがない状態で死にものぐるいでかかって来ると思うので、それはもちろん準備して倒したいんですけど、私たちが本当に勝ちたいのはそのFINAL4の1ヶ月後なので、そこまできちんと準備したいねって話をしています。

 ――個人としては見事なロングシュートも決めた

私はよく、沙和子のプレーって1回は首傾げるよねって言われるんですけど、それがチームに勢いを与えられるなら私はそれが出来て良かったなと思っているので、あれも思いっきり打って良かったなと思ってます。

 ――次節に向けて意気込みを

次の早大戦は去年もブロックで厳しい戦いをしているし、今年も早慶戦は勝てたんですけど、早稲田と慶應って違うものだと思っていて。リーグ戦の一つなんですけど、私の人生の最後の早慶戦だと思っているので、これは絶対勝ち切ってFINAL4に繋げたいと思っています。

 野々垣眞希(商2・慶應女子)

――試合を振り返って

最近寒かったのに今日は暑い中での試合で、コンディションが間に合っていなかったんですけど、入りから全力でいくことは決めていたし、自分の目標である攻撃型ディフェンスを心掛けて試合に臨みました。

――スコア的には余裕のある勝利だった

スコアはそうなんですけど、ブレイクとかで決められて焦った部分もあって、後半もわりと体力がなくなってきちゃって、あたふたしたシーンも多々ありました。

――イメージ通りの試合というわけではなかったと

はい。得点は2桁いったので良かったんですけど。

――自身も得点を挙げた

目標としていたので、決められて本当に良かったです。

――これで開幕4連勝。順調な戦いぶりでは

はい、そうですね。

――この先に向けて

まだクラブチームと戦えるほどの技術はないので、そこまでどうやって持っていくかっていうのをこれからの練習で詰めていきたいです。

 ――次節に向けて

次の試合でも得点を意識して、攻撃型のディフェンスを続けていきたいです。