いい波に乗っている。『原点回帰』をテーマとした新ユニホームを身にまとった早大フィフティーンが、関東大学対抗戦(対抗戦)初戦の筑波大戦から躍動。例年ポイントとしている筑波大戦で圧勝し、相良南海夫監督(平4政経卒=東京・早大学院)も「いい形で…

 いい波に乗っている。『原点回帰』をテーマとした新ユニホームを身にまとった早大フィフティーンが、関東大学対抗戦(対抗戦)初戦の筑波大戦から躍動。例年ポイントとしている筑波大戦で圧勝し、相良南海夫監督(平4政経卒=東京・早大学院)も「いい形で勝ててよかった」と振り返る。遠征などで抜けていた選手などが夏から合流し、チームとしての一体感も出てきた。成蹊大戦は11月から始まる帝京大、慶大、明大との対戦に向けて、求められるのは勝利だけではない。

 春からのポイントだった前に出るディフェンス、そして夏合宿のテーマであるコミュニケーションの成果が出てきた。筑波大戦ではディフェンスで相手を前に倒してターンオーバーし、そこから独走してトライする場面が何度か見られた。夏の帝京大戦でも圧力をかけることができているディフェンスは、早大の強みとなりつつある。また、エリアマネ―ジメントの部分ではHB団だけではなくチーム全体で指示を伝えるなど、チームとしての一体感も上がってきた。チーム全体でコミュニケーションを取っていきたい。


HB団から早いテンポを作り出したい

 しかし油断はできない。昨年度の対抗戦は慶大、明大と並んで2位だったものの、得失点差で全国大学選手権には4位扱いで臨むことになってしまった。昨年度の結果を見ると、王者・帝京大は70−0、明大は87−0とそれぞれ成蹊大戦は完封勝利している。筑波大戦の最後に点差を開くことができたのは「ディテール」の部分だとSO岸岡智樹(教3=大阪・東海大仰星)は振り返る。成蹊大戦でも最後まで「ディテール」にこだわり、そして今年のチームのテーマである『Moving』し続けることで、得失点差を今のうちに広げておくことが重要だ。

 

初のAチームでのスタメンとなるCTB中西亮太朗(商1=東京・早実)。筑波大B戦では2トライを挙げた

 「僕らはチャレンジャーとして一戦一戦戦っていかないといけない」とフランカー幸重天(文構3=大分舞鶴)が話すように、対抗戦では一戦一戦が大切になってくる。気を抜くことなく、春、夏と積み重ねてきたものを出し切って成蹊大を圧倒したい。

(記事 石名遥 写真 涌井統矢、藤岡小雪)

早大メンバー
背番号名前学部学年出身校
鶴川 達彦文構4神奈川・桐蔭学園中教校
宮里 侑樹スポ4沖縄・名護商工
土田 彬洋スポ2茨城・茗渓学園
中山 匠教3東京・成城学園
三浦 駿平スポ3秋田中央
柴田 徹社3神奈川・桐蔭学園
◎佐藤 真吾スポ4東京・本郷
丸尾 崇真文構2東京・早実
齋藤 直人スポ3神奈川・桐蔭学園
10岸岡 智樹教3大阪・東海大仰星
11古賀 由教スポ2東福岡
12中野 将伍スポ3福岡・東筑
13中西 亮太朗商1東京・早実
14佐々木 尚社4神奈川・桐蔭学園
15梅津 友喜スポ3岩手・黒沢尻北
リザーブ
16井上 大二郎スポ4愛知・千種
17峨家 直也商4兵庫・報徳学園
18阿部 対我社1東京・早実
19松井 丈典スポ4愛知・旭野
20沖野 玄商3北海道・函館ラサール
21貝塚 陸スポ4東京・本郷
22船越 明義社4東京・早大学院
23桑山 聖生スポ4鹿児島実
◎はゲームキャプテン、※監督は相良南海夫(平4政経卒=東京・早大学院)

 

関東大学対抗戦Aグループ星取表
 帝京大明大慶大早大筑波大日体大青学大成蹊大
帝京大11/18 14:00秩父宮10/21 11:30秩父宮11/4 14:00秩父宮12/1 14:00熊谷10/7 15:00帝京大G9/23 15:00帝京大G〇113-7
明大11/18 14:00秩父宮11/4 11:30秩父宮12/2 14:00秩父宮10/7 14:00足利9/30 15:00江戸川〇88-010/20 14:00明大G
慶大10/21 11:30秩父宮11/4 11:30秩父宮11/23 14:00秩父宮9/30 12:30江戸川〇84-1712/1 11:30熊谷10/7 14:00慶大G
早大11/4 14:00秩父宮12/2 14:00秩父宮11/23 14:00秩父宮〇55-1010/21 14:00敷島10/7 11:30足利9/23 15:00味スタ西
筑波大12/1 14:00熊谷10/7 14:00足利9/30 12:30江戸川●10-5511/18 14:00
敷島
10/21 13:00
筑波大G
11/3 14:00
上柚木
日体大10/7 15:00帝京大G9/30 15:00江戸川●17-8410/21 14:00敷島11/18 14:00敷島11/3 11:30上柚木12/2 14:00熊谷B
青学大9/23 15:00帝京大G●0-8812/1 11:30熊谷10/7 11:30足利10/21 13:00筑波大G11/3 11:30上柚木11/18 11:30敷島
成蹊大●7-11310/20 14:00明大G10/7 14:00慶大G9/23 15:00味スタ西11/3 14:00上柚木12/2 14:00熊谷B11/18 11:30敷島
※秩父宮は秩父宮ラグビー場、熊谷および熊谷Bは熊谷ラグビー場、帝京大Gは帝京大学百草園グラウンド、足利は足利市総合運動公園陸上競技場、江戸川は江戸川区陸上競技場、秋葉台は秋葉台公園球技場、明大Gは明大八幡山グラウンド、慶大Gは慶大日吉グラウンド、三郷はセナリオハウスフィールド三郷(三郷市陸上競技場)、筑波大Gは筑波大つくばグラウンド、敷島は群馬県立敷島公園サッカー・ラグビー場、味スタ西は味の素スタジアム西競技場、上柚木は上柚木公園陸上競技場。
 
関東大学対抗戦Aグループ順位表(9月16日現在)
順位チーム試合得点失点得失トライ
帝京大113710617
明大8808814
慶大84176712
早大5510458
筑波大1055-451
日体大1784-672
青学大088-880
成蹊大7113-1061
勝ち数の多い大学を上位とし、勝ち数が並んだ場合は同順位とする。