東京都大学連盟秋季リーグ戦1234567計日体大02100317早 大10000001 4年生がチームから去り、まだ一か月と経っていないこの日。早くも新体制で臨む最初の大会である、東京都大学連盟秋季リーグ戦(秋季リーグ戦)の初戦を迎えた。相…

東京都大学連盟秋季リーグ戦
日体大
早 大

 4年生がチームから去り、まだ一か月と経っていないこの日。早くも新体制で臨む最初の大会である、東京都大学連盟秋季リーグ戦(秋季リーグ戦)の初戦を迎えた。相手は先月の全日本大学選手権(インカレ)で日本一となった女王・日体大。早大は初回から先制点を奪うも、その後強力打線につかまり失点を重ねる。一方の打線も鳴りを潜め、その後得点を奪えないまま敗北を喫した。

 秋季リーグ戦初戦のマウンドに上がったのは廣瀬夏季(スポ3=北海道・とわの森三愛)。難なく2死を取ったものの、その後中前打と味方の失策で2死二、三塁とピンチを迎える。しかし落ち着いて次打者を二ゴロに切って取り、初回を0点で抑えた。するとその裏、早くも試合が動く。 1番の遠藤真衣(スポ2=東京・日出)が中堅方向へ二塁打を放ってチャンスメイクすると、バッテリーミスの間に三進。続く2番・岡田夏希(社3=神奈川・厚木商)が前進守備を敷いていた三遊間を破る左前適時打を打ち、インカレ覇者相手に1死も取られることなく先制点を奪った。しかし後続のクリーンアップが打ち取られ、この回は1点どまり。ここで畳みかけられなかったことが、「流れをつくれなかった大きな要因」と主将の増子奈保(スポ3=東京・日出)も振り返るように、のちの試合展開に大きく響くこととなる。


先制適時打を放ち、塁上で笑顔を見せる岡田

 直後の2回から、日体大打線の猛攻を受ける。先頭打者に二塁打を浴びると、1死ののち相手八番打者に2点本塁打を被弾。3回にも中堅への適時2塁打で1点を失うと、6回にはまたも本塁打を浴びるなど、3失点。最終回にも1点を追加され、廣瀬は計7失点のマウンドとなった。 頼みの打線も、この日はつながりを欠いた。2、3回と得点圏に走者を置くが、走塁ミスなどもあり無得点。4回以降は一人の走者も出すことができず、反撃の糸口をつかめないまま1-7で完敗となった。


強力な日体大打線につかまった

 新体制での船出から1週間足らずで強豪・日体大と対戦することとなった本試合。「試合をしながらどんどん課題が出てきているなと感じた」(増子)と言うように、現在チームは手探りの段階だ。また、扇の要を担っていた4年生2人が引退を迎えたため、外野を守ることが多かった川崎楽舞(スポ3=千葉・木更津総合)が捕手に復帰するなど、過渡期にあるワセダ。この日得られた「良い反省」(川崎)を活かし、これからの戦いにつなげたい。

(記事、写真 望月優樹)

コメント

増子奈保主将(スポ3=東京・日出)

――新体制となって初めて戦う相手がいきなり女王の日体大でした。どのような気持ちで試合に臨まれましたか

インカレ前くらいから、打って流れをつくるという『ワセダの戦い方』を築いてきて、新チームにそれを受け継いでもらって(新チームに)入ったんですけど、先生(吉村正監督、昭44教卒=京都・平安)からも「焦る必要はない」と言ってもらって1週間練習をやってきて。日体大とはいえ思い切りいくことが大事だったと思いますし、勝つことを目標にしていたけど、個人で結果を残すことにも集中するように選手に言って臨みました。

――実際の試合の流れについてはどのように感じられましたか

初回しっかり0点で抑えて先制点も取ったんですけど、岡田がタイムリーを打った後の3、4番が簡単にフライで2個アウトを取られたのが、うちが流れをつくれなかった大きな要因だと思っています。その後長打もでたけど走塁ミスもあって点が取り切れなかったし、押せ押せのムードだったんですけど冷静さが足りなかったりとか、まだ詰めが甘いところがあったので。試合をしながらどんどん課題が出てきているなと感じつつも、相手に流れを完全に渡さないようにベンチから声をつくるような声掛けもしていたんですけど、イマイチ実行できませんでしたね。

――日体大の投手の打ちにくかった点はどのようなところでしたか

最初の新田(茜、2年)はライズ系(中心の組み立て)だと思って臨んで、ドロップやチェンジアップを投げられて苦戦したところはあったんですけど、相手のピッチャーがすごく良かったとかではなくて、自分たちのボールの選択ミスだったりしたので。確かに下のボールを投げられたときは「打ちずらいな」と思いましたけど、でもそれくらいで、あとは自分たちの技量なのかなと思いました。

――今後に向けて改善していきたい点などはありますか

打順ももちろん組み直したり、守備位置もいろいろ試しながら。あとバッテリーもどの組み合わせが良いというのがあると思うので、そこはこの秋リーグでしっかり試していくべきだと思います。

川崎楽舞(スポ3=千葉・木更津総合)

――本日は久しぶりに捕手として出場されました。どのような意識で試合に臨まれましたか

キャッチャーとして試合に出るのはもう半年ぶりくらいなんですけど、まず公式戦にキャッチャーとして出たのがかなり久しぶりなので。新チームが始まってまだ1週間くらいなんですけど、なるべくピッチャーと近い距離でいることと、あとは、練習と変わらずにやろうという意識をしていました。

――実際に捕手として試合に臨まれてみて、思うようにならなかったり、難しかったりした点はありますか

全ての回でありました。廣瀬(夏季、スポ3=北海道・とわの森三愛)は配球をけっこうキャッチャーに任せてくれるので、その廣瀬があれだけ長く首を振っていたのを考えると、まだ呼吸が合っていないのかなと思ったり。あとは自分の中では二手、三手先を読んで次のバッター、その次のバッターを見て配球をしていたつもりだったんですけど、そのバッターをうまく打ち取れていなかったので、そういうところでキャッチャーの難しさを感じた試合でした。

――捕手として球を受けていて、本日の廣瀬投手の調子はいかがでしたか

全然廣瀬の球は走っていて、打たれたボールは力負けという感じだったので。打ち取れているバッターの方が多かったという印象はあります。

――川崎選手は本日長打も放たれました。今のご自身の状態はいかがですか

私はインカレの前から打てていなくて、この間の練習でやっと一か月ぶりにヒットが出たというくらい自分の中で落ち込んでいたので。相手のミスもあったんですけど、大きいのが打てたことは安心できるというか、自分の中ではホッとしました。

――秋季リーグ戦は残念ながら黒星発進となってしまいましたが、今後に向けた改善点などはありますか

チームとしては、点を取られた次の回にランナーを出したり、攻撃面ではかなり攻められるようにはなってきたので、良い反省が残っているように思います。自分の反省としては、1打席目で打てても2、3打席でチャンスメークできなかったので、打撃の方でもう少し貢献できるようにしたいなと思います。