負ければ甲子園ボウル出場が厳しくなる中、迎えた立大戦。第2Qに先制に成功すると第3Qには30ヤードTD(タッチダウン)パスが飛び出すなど計17点を獲得。さらにディフェンス陣は零封に抑え込む安定の守備。攻守ともに立大を圧倒し、夢舞台への望み…

 負ければ甲子園ボウル出場が厳しくなる中、迎えた立大戦。第2Qに先制に成功すると第3Qには30ヤードTD(タッチダウン)パスが飛び出すなど計17点を獲得。さらにディフェンス陣は零封に抑え込む安定の守備。攻守ともに立大を圧倒し、夢舞台への望みをつないだ。

◆9・2~11・25 秋季リーグ戦(アミノバイタルフィールド)

◆9・29 対立大戦(アミノバイタルフィールド)

〇明大17{0―0、7―0、10―0、0―0}0立大

 ビックプレーで流れを呼び、試合を決めた。当試合からスタメンに抜擢(ばってき)されたDB#39福山昂汰(商1=啓明学院)。「後ろに(パスを)投げられた時は自分が何が何でも止める」と試合の流れが定まらない序盤で二つのパスインターセプトを奪う活躍で期待に応えた。全体でもラン攻勢でくる相手に対し〝集まって止める〟意識で対応。相手RBの行く手を阻んだ。タックルにタックルを重ねることで止めるだけでなくヤードを戻す場面も見られるなど守りは超盤石。「今年のディフェンス陣の絆は昨年の比にならない」(LB#6茂木崇宏主将・政経4=佼成学園)。縦、横ともに強い信頼関係を築いてきたディフェンス陣は圧巻だった。

 ディフェンス陣の活躍に応えたいオフェンス陣は第3Q、QB#4西本晟(商2=箕面自由学園)から投じたパスはWR#84川端晃太朗(情コミ4=明大中野八王子)の元へ。30ヤードにも及ぶロングパスをしっかりキャッチしTD。追い打ちをかける好プレーで勝利を確実なモノにした。

 負けられない戦いは続く。次の相手は中大だ。春のオープン戦では接戦を制し勝利を挙げている。だからこそ「(中大は)徹底的に研究して圧倒する気持ちでくる。そこをしっかり跳ね返せるように」(茂木主将)と勢いは維持しながら緊張感は立大戦よりも強く持ち、練習に励む。残り3戦。一戦必勝で甲子園ボウル出場への可能性を広げていく。

[坂田和徳]

試合後のコメント

岩崎監督

――本日の試合はどうでしたか。

  「完封できたのが1番大きいかなと思います。第1Qから福山が2つインターセプトをしこちらのペースにもっていけたんじゃないかと思います」

茂木主将

――試合を振り返っての感想をお願いします。

  「この試合にかける思いは絶対に立教よりも強いと思っていました。この試合で点差を付けて勝たないといけないという共通認識を持って臨んでいた試合なのでまだまだできた部分はあると思うんですけど及第点という感じです」

――早大戦が終わって気持ちを切らさないためにこの2週間、選手らには何と声を。

  「ここで負けたら日本一というチームが始まった時に掲げた目標が失われてしまうという状況になって絶対にチームの士気は下がるのでそういった意味でも次の試合勝ってもっともっと戦いを続けていかなければならないということを言っていました。早大戦で出た、ミスを修正してミスをなくしていこうと言っていました」

西本

――TDパスを決めたときの心境は。

 「もう1本取って、点差を広げたいと思っていたのであの場面でロングパスが決まったのは本当に嬉しかったです。普段からレシーバー全員とは長いパスの練習はしているのでロングパスに関しては苦手な部分はないです」