秋リーグ開幕以来、未だ勝利を上げられていない慶大。まずは勝ち点を獲得するために、昨年の1部Bリーグから昇格した東海大との一戦を迎えた。慶大は第1ピリオドから主導権を握るも、なかなか均衡を破ることはできない。第2ピリオド中盤に田中陸(政3・慶…
秋リーグ開幕以来、未だ勝利を上げられていない慶大。まずは勝ち点を獲得するために、昨年の1部Bリーグから昇格した東海大との一戦を迎えた。慶大は第1ピリオドから主導権を握るも、なかなか均衡を破ることはできない。第2ピリオド中盤に田中陸(政3・慶應義塾)のゴールでようやく先制に成功し勢いに乗ると、第3ピリオドでもさらに2点を追加。無失点で秋リーグ初勝利をあげることに成功した。
2018年9月24日(月・祝)10:00F.O. @ダイドードリンコアイスアリーナ
Period | 1 | 2 | 3 | Score |
慶應義塾大学 | 0(17) | 1(13) | 2(15) | 3(45) |
東海大学 | 0(4) | 0(7) | 0(6) | 0(17) |
※()内はシュート数
第1ピリオド、立ち上がりはやや相手の勢いに押されたが、すぐに流れを引き寄せて攻撃の組み立てを図る慶大。主将の滝智弥(政4・慶應義塾)を中心にテンポの良いパスワークで果敢にゴールへ迫る。9分と13分には相手のファールによりそれぞれパワープレーを獲得し、数的有利で猛攻を仕掛ける。しかし、スーリック(総4・駒大苫小牧)や田中らの再三のシュートは体格の大きい相手GKに阻まれてしまう。一貫してペースを握るものの、ゴールが遠いまま第2ピリオドへ。だが、相手の粘り強いディフェンスをあと一歩崩しきることができない。第1ピリオドと比べて決定機を量産するも、スコアレスの展開が続く。
FWスーリックを中心にゴールへの糸口を探る
試合が動いたのは第2ピリオド13分。右サイドから放った滝のミドルシュートのリバウンドを、狙っていた田中が押し込み待望の先制。これで勢いに乗った慶大は追加点を狙い、圧倒的にパックを支配する。しかし18分、慶大選手2人に立て続けにファールが取られ、4人対6人のキルプレーの展開に。数的不利での失点を課題としていた慶大だが、ここは在家秀虎(環4・埼玉栄)やGK小池丈二(経3・浦和)の積極的な守備で難を逃れる。第3ピリオドも主導権は譲らず。ゴールへの強い意識で脅威を与えると、4分に立島栞大(政1・慶應義塾)がゴール裏からの折り返しをきっちり収め2−0とする。さらに終了間際19分には永田雅宗(総4・日光明峰)がエンプティゴールに体当たりでパックを押し込み、3点目を獲得。終わってみれば3−0で秋リーグ初白星を獲得した。
均衡を破ったのは田中
試合の半ばまではチャンスを決めきれず苦戦を強いられたが、後半は徹底して主導権を握り、リードを広げることができた。また、カウンターなどの危ない場面も集中力を切らさず守備を固め、無失点勝利という結果につなげたのは大きな収穫だと言える。今後さらなる上位を目指すためには、ここぞという場面で点を決めきれるかどうかが鍵を握るだろう。まずは、次節からの2連戦で勝ち点を積み上げることが重要となる。過密日程とはなるが、チーム全員で課題を修正し、連勝をマークして欲しい。
(記事:髙橋春乃 写真:辻慈生)
以下選手コメント
主将/FW滝智弥(政4・慶應)
ハンドリングで相手守備陣を置き去りにする滝主将
――試合を振り返って
全体的に自分たちのやろうと思っていた内容で進められてはいたんですけど、やっぱりチャンスがあった中で決めきれなくて、多少苦しい展開にはなってしまったんですけど、最後しっかり勝ちきれて、危ない場面も何回もあったんですけど、守りきれて無失点で終われたっていうのは結果としては非常に良かったんじゃないかなと思います。
――なかなかチャンスを決めきれない中で、切り替えた部分は
基本的に攻め方は良い形は作れていて、あとは決めるだけだったので、変えることはなかったんですけど、やっぱり最後の決めっていうのは個人の問題だと思うので、そこはしっかり落ち着いて、大きいGKなので一発ではなかなか入らないので、リバウンドっていうのを意識して、誰かがシュートを打つときに必ずゴール前に2人突っ込む、っていうことを意識してやった結果、1点目はリバウンドだったので狙い通りだったかなと思います。
――キルプレーでの失点という課題は改善できたか
まずキルプレーが多いっていうのが非常に問題だったんですけど、やっぱり今日の試合はうちがパックを支配してる時間が長かったので、その分反則は相手の方が多いっていう展開だったので。上位相手に同じようにパックを持つことは難しいと思うんですけど、やっぱりキルプレーをできるだけ少なくすれば、自ずと失点は減ってくるっていうのは本当に4試合で学んだので、そこはもう1回次の試合から、同じような展開でうちより相手の反則が多いっていう試合展開に進めていけるようにしたいと思っています。
――次戦に向けて一言
目標としている4強に入るためには、ここから次の土日の2試合というのは絶対に落とせなくなってくると思うので、この2試合をまず取れるように、最初の日体大戦で良いホッケーして勝てれば良い流れに乗れると思うので、次の試合までもう1回集中して良い準備していきたいと思います。
次戦予定
平成30年度関東大学アイスホッケーリーグ戦第6節vs日本体育大学
2018年9月29日(土)14:45 F.O. @ダイドードリンコアイスアリーナ