「ATP250 深セン」(中国・深セン/9月24~30日/ハードコート)の大会最終日、男子シングルス決勝で予選勝者で世界171位の西岡良仁(日本/ミキハウス)がピエール ユーグ・エルベール(フランス)と対戦。7-5、2-6、6-4で西岡が勝…

「ATP250 深セン」(中国・深セン/9月24~30日/ハードコート)の大会最終日、男子シングルス決勝で予選勝者で世界171位の西岡良仁(日本/ミキハウス)がピエール ユーグ・エルベール(フランス)と対戦。7-5、2-6、6-4で西岡が勝利し、自身初となるタイトルを獲得した。試合時間は2時間20分。

日本人男子でツアー優勝を果たしたのは松岡修造さん、錦織圭(日本/日清食品)、杉田祐一(日本/三菱電機)、ダニエル太郎(日本/エイブル)に次ぐ5人目。西岡は2017年3月に左膝の前十字靭帯断裂によりツアーを離脱。それでも今年1月に復帰して這い上がり、この大会でも予選から出場して計7試合勝ち抜いての優勝を飾った。

第3セットもエルベールのサービスから。なんとか先行したい西岡は第1ゲームでデュースに持ち込むが、ブレークポイントを握ることができない。一方のエルベールも第2ゲームで粘るが、ここは西岡がしのぎ、お互いにキープで始まった。

そして第5ゲームで西岡が0-40とこのセットで先にチャンスをつかんだ。1本はしのがれたが、続くプレーでエルベールが深いリターンを返しきれず、ブレークに成功する。さらに第6ゲームでは、積極的に前に出てブレークのチャンスを作ろうとするエルベールに対してパッシングショットを決めたり、逆に西岡が前に出てエルベールのミスを誘ったりと優位に進めてキープし、ゲームカウントを4-2とした。

お互いにサービスゲームをキープし、ゲームカウント5-3で迎えた第9ゲームで、エルベールのダブルフォルトにより西岡は30-40とチャンピオンシップポイントを握ったが、西岡のショットがわずかにロングとなり、デュースに持ち込まれる。ここでも西岡がアドバンテージを奪うが、3本のチャンピオンシップポイントをしのがれてキープされた。

しかし、続く第10ゲームが西岡のサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップとなる。最後までチャンスを作ろうと粘るエルベールにファーストポイントを奪われたが、西岡は焦ること無くポイントを重ねていき、最後はエルベールのリターンがネットを越えることができずに6-4で第3セットを西岡が取り、自身初となるタイトルを獲得した。(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP250 深セン」で優勝した西岡

(Photo by VCG/VCG via Getty Images)