2日、ソフトバンクは日本ハムに0-4で今季2度目の零封負け。連敗で5月17日~19日の日本ハム戦以来、12カードぶりの負け越しとなった。先発の東浜巨は6回1失点の好投を見せたが、2番手のスアレスが市川友也に手痛い3ランを浴びて試合を決められ…

2日、ソフトバンクは日本ハムに0-4で今季2度目の零封負け。連敗で5月17日~19日の日本ハム戦以来、12カードぶりの負け越しとなった。先発の東浜巨は6回1失点の好投を見せたが、2番手のスアレスが市川友也に手痛い3ランを浴びて試合を決められた。

■日ハム有原に散発5安打、中軸の不振に「良くするための方法論立てないと」

 2日、ソフトバンクは日本ハムに0-4で今季2度目の零封負け。連敗で5月17日~19日の日本ハム戦以来、12カードぶりの負け越しとなった。先発の東浜巨は6回1失点の好投を見せたが、2番手のスアレスが市川友也に手痛い3ランを浴びて試合を決められた。打線も有原航平に散発の5安打に抑えられた。工藤公康監督の言葉は、まずその打線に向けられた。

「ギータ(柳田)とウッチー(内川)は悪いわけじゃないけど、その後のハセ(長谷川)とマッチ(松田)がアレかな。ちょっと考えないといけないのかな。何を考えるかって?良くするための方法論だよ。打撃練習ではそんなに悪いところは見当たらないから、あとは本人の割り切り方だと思うんだけど。もっと割り切って打席に入れるようにしてあげた方がいいのかな、と」

 スアレスにとっての初被弾となった市川の3ランについては「ああいう想像はしてなかったよ」とひと言。

「あそこ(7回表)を乗り越えて0-1ならまだチャンスはあると思っていたんだけどね。悪いカウント(3-1)を作ってしまうのがね。ああいう風になってしまったのは残念だけど、切り替えてやっていくしかない」

■「長いシーズン。こういうこともある」、大谷相手に3タテ阻止へ「中田がんばれ、だよ」

 先発で好投した東浜については「粘っていたし悪くはないと思っていた」と一定の評価を与える。

「ただ、球威も落ちてきたところがあったので思いきって代えた。コントロールのいいピッチャーだと思うので、しっかり腕さえ振れたらいいんだけどね。彼の場合は、シンカーを見ていればわかる。かといって腕の振りが全然悪いわけじゃないよ。(先発登板)11試合目でそろそろ疲れが出る頃だけど、ここを何とか乗り切ってほしいね」

 つながらない打線と裏目に出た継投策で、日本ハムとの対戦成績は黒星が2つ先行した。12カード前の負け越しもホームでの日本ハム戦と、相性の悪さが際立ちつつある。

「長いシーズンやっていると、こういうこともある。もちろん対策も立てなきゃいけないし、反省することも必要。3連敗はしないようにしないとね。明日の相手は大谷くん? それよりも『中田がんばれ』だよ」

 今季のソフトバンクは、4月3日の日本ハム戦から7日のロッテ戦にかけて、引き分けを挟む形で一度だけ3連敗を経験しているが、同一カードの3連敗は一度もない。これ以上、日本ハムとの相性を悪くしないためには、大谷という難敵を打ち崩すしかない。

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura