誠也よ、上を向け。15年秋以来早大から勝ち点スルリ

◆平成30年度東京六大学野球春季リーグ戦◆
9月24日 対早大3回戦 明治神宮野球場

 

3回戦

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(立)●田中誠、中川-藤野
(早)〇小島-岸本
力投する田中誠也。早大・小島との投げ合いで、引けを取らない好投を見せた

初戦の悪い展開を、そっくりそのまま映したような2時間21分だった。5回に先制点を許すと、9回にはダメ押しの左越え2点適時打。打線は相手エース・小島(4年=浦和学院)の前に散発4安打に終わった。田中誠(コ3=大阪桐蔭)の、7回100球粘投も…。第2カードで勝ち点1を取ることは出来なかった。 

 ベンチには、顔をゆがめた背番号18がいた。初回から要所を締める投球でマウンドを守り抜いてきた。途中野手の失策が絡み1点を献上したが、その後は三塁を踏ませることなくひたすら味方の援護を待った。「今日の誠也には後がないというか、なんとかしてやるという気持ちがにじみ出ていた」(溝口監督。90年度卒=湘南)。試合後には、ファンから拍手喝采ももらった。それでも、悔しかった。5回の攻守交代時、いつもはハイタッチを交わす恋女房が、この時は励ますように胸を一突き。ベンチでは珍しくいらだちをあらわにした。昨季は、最前列で誰よりも声を張る、一番のムードメーカーだったが…。ただただ、痛ましかった。 

藤野は田中誠也の左胸を人叩き。田中誠也の投球への労いの意味がこもっているように見えた。

 

早大からの勝ち点は落としたが、まだ3カード、6試合が残っている。開幕前、「優勝に必要なのは9勝」と指揮官。奇しくも、昨春優勝時も第2カードを落として3勝と、全く同じ道をたどっている。現在3勝2敗、ここから負けずに6勝すれば4季ぶりのV奪還が待っている。

(9月24日・桒原由佳)