イギリス・ロンドンで開催されている「ウィンブルドン」(6月27日〜7月10日)の第5日。 この金曜日最大のショックは、雨で延期となる前に、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と第28シードのサム・クエリー(アメリカ…

 イギリス・ロンドンで開催されている「ウィンブルドン」(6月27日〜7月10日)の第5日。

 この金曜日最大のショックは、雨で延期となる前に、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と第28シードのサム・クエリー(アメリカ)の3回戦で起きたことだろう。

 グランドスラム大会で30勝し、ここ4つのグランドスラム大会を連覇しているジョコビッチは、72分のプレーの間にクエリーが7-6(6) 6-1と最初の2セットを取ることを許してしまった。この試合の成り行きが成り行きだけに、試合が雨で順延となり、体制を立て直すための一夜を与えられたジョコビッチはおそらく、わくわくしたに違いない。

 4回戦に進むことのできた唯一の男子選手は、第3シードのロジャー・フェデラー(スイス)だった。彼は屋根の閉じたセンターコートでプレーし、ダニエル・エバンズ(イギリス)を6-4 6-2 6-2と比較的、楽に退けた。

 そのほかの男子シングルス3回戦は、進行中に雨で中断され延期となった。スケジュール的な意味で最悪だったのは、2回戦の試合がまだ1試合、終わっていないことだろう。第24シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)とミカエル・ユーズニー(ロシア)の試合は第5セットの途中だ。スコアはズベレフから6-4 3-6 6-0 4-6 2-1(30-40)となっている。女子でも2回戦3試合がペンディングだ。

 だからこそ大会オフィシャルは、伝統的な休息日“ミドルサンデー”(大会中日の日曜日)に、今年は試合を行うことを決めた。139年の大会の歴史において、このような措置がとられたのは1991年と1997年、そして2004年だけだ。

 「明日は一日休みをとるかもしれない」と言ったのは34歳のフェデラーだ。微笑を浮かべながら「幸いにも、そうできる立場にいる。申し訳ないけどね。でも休みはとれるときにとっておかないとね。なにせ僕は年寄りだから」。(C)AP