男子トップ選手たちによるドリームチームの大会「レーバー・カップ」(アメリカ・シカゴ/9月21日~23日/室内ハードコート)。現地22日に行われた大会2日目の4試合は2勝2敗。この結果「チーム・ヨーロッパ」(欧州選抜)が、トータルポイント7-…

男子トップ選手たちによるドリームチームの大会「レーバー・カップ」(アメリカ・シカゴ/9月21日~23日/室内ハードコート)。現地22日に行われた大会2日目の4試合は2勝2敗。この結果「チーム・ヨーロッパ」(欧州選抜)が、トータルポイント7-5とリードしている。

■ロジャー・フェデラー(スイス)はニック・キリオス(オーストラリア)に圧勝。

前年の「レーバー・カップ」では最終第12試合で、劇的なフルセット大接戦を演じた二人だが、今回は一方的な展開となった。スコアは6-3、6-2でフェデラーの圧勝。試合時間は1時間5分だった。

試合ではフェデラーの華麗なプレーに、同じ「チーム・ヨーロッパ」の面々も終始笑顔を見せていた。途中、キリオスとキャプテンのジョン・マッケンロー(アメリカ)による新旧悪童コンビで、主審に大声で怒鳴り掛かるシーンも。これはある種のパフォーマンスでもあったのか、フェデラーは自分のポジションで笑みを見せ、一部の観衆からは声援も飛んでいた。

第1セットでブレークを1度奪い先取したフェデラーは、第2セットでも2度のブレークに成功。迎えたフェデラーのサービング・フォー・ザ・マッチ、最後はフェデラーのサービスが返らずに試合終了となった。

■ノバク・ジョコビッチ(セルビア)はケビン・アンダーソン(南アフリカ)に惜敗。

ジョコビッチは6(5)-7、7-5、6-10で惜しくもアンダーソンに敗れた。試合時間は2時間8分。ビッグサーバーで知られるアンダーソンは200キロを超える強烈サービスを披露。両者の熱い対戦に会場も大いに盛り上がった。

ポイント間には試合を応援する両チームのメンバーが様々なリアクションを見せた。「チーム・ワールド」のジャック・ソック(アメリカ)は、同じチームのアンダーソンの素晴らしいサービスゲームを見て、気を失うパフォーマンス。チームメンバーが慌てて揺り起こす掛け合いも見られた。

試合は第1セット、タイブレークでジョコビッチが痛恨のダブルフォルト。セットを先取された。そして続く第2セットでは、ゲームカウント5-5で迎えた第11ゲームでジョコビッチがブレークに成功し、大きくガッツポーズ。その後ジョコビッチはサービスゲームをキープし、第2セットは奪い返した。

同大会では10ポイント先取のスーパータイブレーク制となる最終第3セット。タイブレークでは、最後ジョコビッチのリターンがネットにかかり6-10で試合終了。敗れたジョコビッチだったが試合終了後も笑顔を見せ、対戦相手のアンダーソンを称える姿があった。◇   ◇   ◇

【レーバー・カップのルール】

「レーバー・カップ」は、青いウェアの「チーム・ヨーロッパ」(欧州選抜)と赤いウェアの「チーム・ワールド」(世界選抜)の2チームに分かれてのチーム対抗戦。大会初日は1試合の勝利ポイントが1ポイント、2日目は2ポイント、最終3日目は3ポイントを獲得するルール。3日間で計12試合(各日シングルス3試合・ダブルス1試合)行い、計13ポイント以上獲得したチームが勝利となる。(もし計12試合でトータルポイント12-12のイーブンとなった場合、ダブルス1試合を追加で行って勝敗を決する)

【レーバー・カップ 2日目の試合結果】

◆トータルポイント

「チーム・ヨーロッパ」7-5「チーム・ワールド」

※左:「チーム・ヨーロッパ」、右「チーム・ワールド」

第1試合(シングルス)

〇アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)3-6、7-6(6)、10-7 ●ジョン・イズナー(アメリカ)

第2試合(シングルス)

〇ロジャー・フェデラー(スイス)6-3、6-2 ●ニック・キリオス(オーストラリア)

第3試合(シングルス)

●ノバク・ジョコビッチ(セルビア)6(5)-7、7-5、6-10 〇ケビン・アンダーソン(南アフリカ)

第4試合(ダブルス)

●グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)/ダビド・ゴファン(ベルギー)3-6、4-6 〇ジャック・ソック(アメリカ)/ニック・キリオス(オーストラリア)

【レーバー・カップ 両チームのメンバー】

◆「チーム・ヨーロッパ」

キャプテン:ビヨン・ボルグ(スウェーデン)

ロジャー・フェデラー(スイス)

アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)

グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)

ノバク・ジョコビッチ(セルビア)

ダビド・ゴファン(ベルギー)

カイル・エドマンド(イギリス)

ジェレミー・シャルディ(フランス)※控えの選手

◆「チーム・ワールド」

キャプテン:ジョン・マッケンロー(アメリカ)

ケビン・アンダーソン(南アフリカ)

ジョン・イズナー(アメリカ)

ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)

ジャック・ソック(アメリカ)

ニック・キリオス(オーストラリア)

フランシス・ティアフォー(アメリカ)

ニコラス・ジャリー(チリ)※控えの選手(テニスデイリー編集部)

※写真は「レーバー・カップ」でのフェデラー

(Photo by Daniel Bartel/Icon Sportswire via Getty Images)