「東レ パン・パシフィック・オープン」(日本・東京/9月17日~23日/ハードコート)の女子シングルスで準決勝進出を決めた大坂なおみ(日本/日清食品)。準々決勝は6-3、6-4のストレート勝利だったが、スコア以上に我慢のテニスで勝ち切った。…

「東レ パン・パシフィック・オープン」(日本・東京/9月17日~23日/ハードコート)の女子シングルスで準決勝進出を決めた大坂なおみ(日本/日清食品)。準々決勝は6-3、6-4のストレート勝利だったが、スコア以上に我慢のテニスで勝ち切った。

大坂は試合後の記者会見で「全ての試合でパーフェクトにこなすことはほぼ不可能だと思います。今日私はそれでもアジャスト(調節)することができて、最高の試合をすることはできなかったかもしれないけど、なんとか修正することができて勝利に結び付けることができたと思います」と試合を振り返った。

「私がやらなければならないことは、どんな状況でも自分のベストを何とかして絞りだしていくところだと思いますし、それができたと思います」と話した通り、大坂は苦しい場面も正確なプレースメントや要所のサービスエースで切り抜け、結果的にはストレート勝利を収めた。

そして準決勝では、今大会で番狂わせを演じたカミラ・ジョルジ(イタリア)と対戦。ジョルジは2回戦でカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)を破っている。大坂は次の相手ジョルジについて「一度も対戦したことのない選手ですが、試合しているのを見たことはあります。何回も番狂わせを演じてきた選手なので難しい、大変な試合になるんじゃないかとは思いますけど、それを楽しみにしているところもあります」と語った。

日本のファンの皆さんの前でタイトルを取ろうとしていることにはどんな意気込みがありますかとの質問に、大坂は「優勝できれば私にとって非常に重要なことになると思います。ここには優勝しようという思いを持ってきている。ただ勝つということは沢山の優れた選手を破らなければなりません。自分が思う最高のテニスをして良い結果を残せるように努力したいと思います」と答えた。

会見の途中では、大坂がパーフェクトにこなすことはほぼ不可能と話したことに対して、以前は完璧主義と話していましたが心持ちが変わりましたかとの質問に大坂が「NO」と即答し、笑いが起こる場面もあった。

日本のファンの前で悲願の「東レ パン・パシフィック・オープン」初優勝を目指す大坂、次戦も大いに期待したい。(テニスデイリー編集部)

※写真は「東レ パン・パシフィック・オープン」での大坂

(Photo by Koji Watanabe/Getty Images)