「東レ パン・パシフィック・オープン」(日本・東京/9月17日~23日/ハードコート)の大会3日目、女子シングルス2回戦で世界ランキング30位のドミニカ・チブルコバ(スロバキア)を6-2、6-1のストレートで破った大坂なおみ(日本/日清食品…

「東レ パン・パシフィック・オープン」(日本・東京/9月17日~23日/ハードコート)の大会3日目、女子シングルス2回戦で世界ランキング30位のドミニカ・チブルコバ(スロバキア)を6-2、6-1のストレートで破った大坂なおみ(日本/日清食品)が試合後に記者会見に臨んだ。

会見に先立ち、大坂は「今日はとても良い試合ができたと思っています。東京での最初の試合なので特別な試合だと思っていました。良い形で終えられて良かったです」と試合を振り返った。

試合の内容について大坂は「今日は間違いなくサーブが上手く機能してくれたと思います。不利な展開になりそうかなと思ったときにも助けてくれました」と語った。そして試合に点数をつけると100点満点ですか?と聞かれると「全体的に見て80%くらいじゃないかと思っています。というのも、自分の限界がどこにあるのかがまだわかりませんから。だから今日が100%、100点満点とは言えません。今日の試合自体はとても高いレベルで出来たとは思います」と落ち着いて答えた。

「全米オープン」で優勝したということもあり、会場には多くのファンが詰めかけた。そのファンの歓声はプレッシャーになっていたか、という質問には「あまりプレッシャーには感じませんでした。とてもたくさんの方々が今日の試合を観てくださったことに感謝していますし、ありがたく思っています」と語った。

また、「全米オープン」での優勝が自信に繋がっているのではと聞かれた大坂は「大きな大会で勝てたことは自分の助けになってくれるとは思っています。ただ、これが私にとって一番の理由ではありません。常に、特に今日はしっかりと良いテニスができたということで自信が持てたと思っています。もちろん、『全米オープン』で優勝したことも自分のテニスを助けてくれるものだと思っています」と、冷静にコメント。

続いて「インディアンウェルズ(『BNPパリバ・オープン』)での優勝が『全米オープン』での気持ちの準備をさせてくれたと思っています。もちろん『全米オープン』はとても大きなスケールなので同じではないですが、あのときの勝利が私を助けてくれたのでは、と思います。それにそのあとの試合が東京で行われるというのも私にとってはとても助けになっています。すぐにこっちでしっかり戦おうという気持ちに切り替えることができました。この大会にとても良い形で集中できているので、このまま頑張りたいと思います」と今後の抱負を述べた。

そしてオフの日について聞かれた大坂は「ニューヨークにいたときは、日本に来たら原宿に行ったりジェットコースターに乗ったりしたいと思っていましたが、東京に来てみたらそんな時間が無くて寂しく思っています。ただ、試合が終わったらどうなるのかわからないので、また考えます」と語った。また「カツ丼を食べたいというのはみなさんご存じだと思いますが、これもダイエット中なので、終わってから楽しみたいと思います」とも語った。

大坂の次戦の相手は、明日行われるバーボラ・ストリコバ(チェコ)とアネット・コンタベイト(エストニア)の勝者。それぞれ世界ランキング25位、27位につける選手だ。過去の対戦成績はストリコバとは1勝1敗、コンタベイトとは3勝0敗となっている。

「全米オープン」優勝後、多くの取材やイベントに引っ張りだこの大坂だが、初戦を6-1、6-2という快勝で突破した。この勢いのままに次戦以降も戦ってもらいたい。(テニスデイリー編集部)

※写真は試合後の記者会見での大坂

(Photo by Koji Watanabe/Getty Images)