<プロフィール>
・名前:具志 保志人(ぐし・ほしと)
・所属:法政大学 社会学部
・出身高校:沖縄県立 首里高等学校
・自身のスポーツ歴:小学校1年生から高校3年生まで野球部に所属 野球歴12年

<一問一答>

①何故、大学で新聞会(新聞部)に入ろうと思ったのですか?

真剣勝負の戦いに携わりたかったからですね。よく新聞部に入っているとマスコミに就職するためのコネ作りだとか、意識高い系の大学生が入っている所だとか思われる事が多いんですよ。しかし、自分は大学スポーツの可能性と魅力に惹きつけられ、こんな自分でも体育会の選手に携われる事ができるならチャレンジしてみたいと思い入部しました。サークルとは違う体育会の選手一人一人の本気と本気の勝負は一度見たら忘れられないものです。他の人も絶対ファンになるし、学生の可能性を感じると思います。後は、新聞部ってすごく頭の堅い人が多くいるイメージがあると思うのですが、スポーツ新聞部って、自分みたいにずっと運動系の部活をやっていた人もいて体育会の一面が強かったりするんです。まあ、だけど自分の部員の中には取材を優先して成人式を休む人がいたり、遠征に行きすぎて本州を制覇しちゃった人がいたりと、どこまでも本気で取り組める最高の仲間がいて支えてもらっているから、編集長として今も続けられているのかなって思います。最後は、そう言ってカッコよく締めときますね(笑)。

②今までの取材活動を通じて一番楽しいと感じたのはどんな時ですか?

優勝の瞬間を見届けた時です。特に私の取材担当で、チーフを務めている準硬式野球部がリーグ優勝した時は一生の思い出ですね。あの日は1人で取材をしていて丁度大雨でした。日程の都合上、無理矢理試合をして使っていたカメラが濡れたために壊れてしまって、他の部員に違うカメラを持ってきてもらい最後の優勝の瞬間を撮影したんですよ。あの一枚は今でも自分のスマホの待ち受け画像として大事に保管してあります。やはりリーグ戦は、約3ヶ月、毎週取材に行きますし、平日は選手たちと同じ授業を取っていたりするので、それなりに思いみたいのが出てきますよね。自分が一年生の時に人生で初めて取材した選手が同じ学年で同じ学部なのですが、今では準硬式野球部で4番として六大学を代表する強打者になっていたりするので、何かそういった一選手の成長を見られたりするのも楽しかったりする所なのかなと感じます。

③取材していて、ハマった競技はなんですか?

もちろん準硬式野球です(笑)。正直いつも最初に準硬って何?と聞かれるのですが、話せと言われたら永遠に話せるかもしれないです(笑)。やはり競技としての魅力もそうなのですが、自分としては準硬って『真の学生スポーツ』だと思っています。皆、大学スポーツって高校でやっていた部活動の延長とか思っているのですが、実は六大学とかスポーツの強豪校になってくると部活よりもプロに近いんですよね。設備は、超一級品で硬式野球部のグラウンドは神宮球場と同じ人工芝を使っていたり、アメフト部は部にスポンサーのような形で道具が提供されていたり、基本はどの体育会も寮が完備されて栄養管理がされていたりと、正直そこら辺の社会人よりも優遇されていて、一般の学生からしたら異次元のプロ集団みたいな感じで見えない距離みたいのがあるんですよ。一方、準硬の部員って鳴門高校や報徳学園、日大三といった甲子園常連校で主将をやっていたり、エースだったりする選手が多くいるのですが自分らと同じで、バイトをして皆一人暮らしで生活しているんです。自分の近所のコンビニにもよく夜勤で働いていますし、平日までリーグ戦が延びたら試合が終わってすぐにバイト着に着替えてバイトに行く選手もいたりするんですよ(笑)。おまけに将来高校野球の監督になるために、教職の授業を取っていたりして、何というか大学に入る時点で自分の将来を長い目で考えて大学に入っていたり、勉学も取り組もうと思って入っていたりと、どちらかというと一般の学生に近い印象があります。連盟の方も準硬の魅力を文武両道でスポーツと学問や学生生活を両立してできる所と言っているくらいですからね。大学生ならではの自主性を求められるコミ二ュティの中で経験を積めるという意味で、選手として能力の成長だけでなく、一人の社会人への成長につながることができる競技。それが準硬式野球だと思っています。ごめんなさい話過ぎちゃいました(笑)。

④CAT事業を通じて、学生アスリートのどんな一面を見て欲しいですか?

選手の『大学生らしい』一面です。やはり現状として体育会の学生と一般学生には距離があります。皆どこか体育会の人は、トップアスリートみたいな目で見ているんですよ。だから体育会の人とは友達になることがないし、同じ大学にいる感覚がないので神宮に応援へ行くみたいな感覚がまるでないんですよね。だけど彼らも、そこら辺の学生と同じだぞと。単位取るために授業に出るし、テスト前は慌てて徹夜したり、オフは大学生らしく朝までお酒飲んで宅飲みをして楽しんだり、仲の良い友達の家で誕生日を祝ったりと大学生活でしかできないようなことをしているのだよと。一般学生と変わらない学生なんだ、みたいな事が伝われば良いのかなと思います。それにプラスして世界で戦う経験をしていたりする普通じゃできない経験をしている学生と思ってくれれば大学スポーツを見てくれるのかなと感じています。

⑤あなたが思う大学スポーツの魅力はなんだと思いますか?

プロになくて大学にあるのは『4年』という、いわば時間制限がある事です。もちろん五輪も4年に1度ですが、また4年と頑張れば何度でも出ることは可能です。しかし大学生の選手としてプレーできるのはこの4年しかありません。チームに所属していればこのチームメイトと大学の名を背負ってプレーできるのは本当にわずかな瞬間なのです。だからこそ、選手が見せる涙や全力プレー、真剣勝負には心奪われるものがありますし、感動的な絵に描いたようなドラマが起きたりするのかなと思います。そして選手側であれ、応援する側であれ、僕達みたいに取材する側であれ、同じ大学の血を引いた仲間として戦えることですよ。法政で言えば「オレンジの血」を持った学生、さらにはOBOG、職員が皆で一つのスポーツに熱中し一丸となって戦えます。最後に勝利をした時に全員で校歌を歌う姿は、まさに大学スポーツの魅力そのものだと思いますよ。

(取材日:2018年8月31日)