30日(日本時間1日)に敵地で行われたブルワーズ戦で先発したドジャース前田健太投手が、6回3安打1失点の好投で今季7勝目(5敗)を挙げた。■6回3安打1失点の好投で日本人トップの7勝目、エース不在のピンチに奮起 30日(日本時間1日)に敵地…

30日(日本時間1日)に敵地で行われたブルワーズ戦で先発したドジャース前田健太投手が、6回3安打1失点の好投で今季7勝目(5敗)を挙げた。

■6回3安打1失点の好投で日本人トップの7勝目、エース不在のピンチに奮起

 30日(日本時間1日)に敵地で行われたブルワーズ戦で先発したドジャース前田健太投手が、6回3安打1失点の好投で今季7勝目(5敗)を挙げた。エース左腕のカーショウが軽度の椎間板ヘルニアで故障者リスト(DL)入りしたばかり。今季すでに11勝を挙げている勝ち頭の離脱に、前田が奮起した。

 初回は1死こそ奪ったものの、制球が安定せずに中前打と2四死球で、早々に満塁のピンチを迎えた。だが、5番ヒルのセンターへの犠飛で1失点しただけ。この日、最大のピンチを最少失点で切り抜けた。

 2回表の攻撃で味方打線が2点を返して逆転に成功すると、前田もそれに応えた。2回裏を3者凡退に締めくくると、3回は16球で3死を奪うなど、徐々に調子を上げていった。

 4回以降は味方打線が爆発し、大量援護をしてくれた。4回に捕手グランダルが7号ソロを放つと、5回にはシーガーの17号2ランなどで2点を追加。6回にもターナーとゴンザレスの適時打で2点をダメ押しし、一気に7点差まで広げた。

 前田は4回以降も速球で攻めながらスライダーやチェンジアップでバットを振らせる投球で、ブルワーズ打線を翻弄。結局、初回に失った1点だけで、それ以降は三塁を踏ませることはなかった。

■投球回「90」超えで25万ドル、2つ目の出来高条件クリアで合計125万ドル!

 地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」電子版によれば、尻上がりに調子を上げた前田について、この日コンビを組んだ捕手グランダルは「いつも何かピンチが起きても、それを乗り越えて行くような気がするんだ」と驚きを見せたという。「(5月28日)メッツ戦でも打球が手に当たったけど6回(注:原文ママ)まで投げた。(6月19日)本拠地でのブルワーズ戦でも序盤に球数がかさんだけど、7回途中まで投げたし」と、この日も1回に満塁の危機を迎えながら1失点に抑えた右腕が、逆境に立たされた時に見せる踏ん張りを指摘したそうだ。

 6回を投げて3安打6奪三振2四球で1失点(自責1)で、日本人メジャーリーガー最多となる7勝目をマーク。防御率を2.82に下げた。

 この日の登板で今季の投球回数は92回2/3となり、出来高の条件となる90イニングを超えたため、前田は25万ドル(約2575万円)のボーナスを手に入れた。前回のパイレーツ戦では今季15試合目の登板を果たして100万ドル(約1億300万円)を獲得したため、すでに出来高で125万ドル(約1億2900万円)を手に入れたことになる。

 基本給が300万ドル(約3億900万円)と破格の安値だった前田だが、着実に条件をクリアしながら、高額契約にふさわしい実力を持つことを証明しつつある。