ルヴァンカップを含めて公式戦3連勝中の横浜F・マリノスと、2連敗中の浦和レッズの対戦。お互いに負ければ残留争いに巻…
ルヴァンカップを含めて公式戦3連勝中の横浜F・マリノスと、2連敗中の浦和レッズの対戦。お互いに負ければ残留争いに巻き込まれかねない大事な試合で、ともに勝ち点3がほしいところだった。
試合は横浜FMが主導権を握り、浦和がカウンターを狙うという予想どおりの展開になった。1-1から試合を決めたのは、79分、青木拓矢からのロングボールを、裏に抜け出して胸トラップし、冷静に押し込んだ武藤雄樹のシュートだった。久しぶりに、武藤らしいゴールを見せてくれた。

横浜F・マリノス戦で決勝ゴールを決めた武藤優樹(浦和レッズ)
ただし、これが今シーズン2点目。ちょっと少なすぎるのではないか。
ベガルタ仙台から浦和に移籍してきた2015年。武藤は1トップ下のシャドーのポジションで4試合連続ゴールを含む13得点を挙げた。その決定力が認められて、日本代表にも選ばれた。翌年2016年も12得点。それが昨シーズンは6得点にしぼんだ。
その原因は、昨季途中、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督から堀孝史監督に代わり、武藤のポジションも左ウイングに変わったことにある。タッチライン際やサイドで崩すプレーが増え、「武藤が生きるのはサイドじゃないのに……」と思いながら見ていた。彼は真ん中でプレーすることで、相手に脅威を与える選手。サイドでは怖さを感じない。
今シーズン4月、オズワルド・オリヴェイラ監督が就任すると、武藤を興梠慎三とツートップを組ませたり、本来のシャドーに戻したりするようになった。それでも、ここまで2得点。もちろん、得点に絡むプレーや献身的な守備で貢献はしているのだが……。
武藤の特徴は、2列目からのタイミングのいい飛び出しと、ペナルティエリア内で狭いスペースを見つけ、積極的にエリアの中に入って勝負するプレー。それがこれまでの2桁得点という結果に結びついていた。
今年7月に加入し、9試合で6得点を叩き出したファブリシオが、ケガで今シーズン絶望となった今、浦和の得点源は興梠だけとなった。だが、この日の武藤のゴールを見れば、低迷する浦和の上位進出のカギを握っているのは、この男の決定力だと言っていいだろう。