長いようで短い夏を超えて、ついに秋季リーグ戦が始まる。リーグ戦最初の対戦相手は東大。春は2戦とも立大が勝利を収めたが、先日行われた対慶大戦では春の王者に対し互角の戦いを繰り広げた。油断は禁物だ。赤門突破で秋優勝への一歩を踏み出したい。  …

長いようで短い夏を超えて、ついに秋季リーグ戦が始まる。リーグ戦最初の対戦相手は東大。春は2戦とも立大が勝利を収めたが、先日行われた対慶大戦では春の王者に対し互角の戦いを繰り広げた。油断は禁物だ。赤門突破で秋優勝への一歩を踏み出したい。

 投手陣の中で注目したいのは有坂(4年=城北)と小林大(3年=横浜翠嵐)。有坂は今季がラストシーズンとなる安定した右腕。慶大2回戦では先発として登板した。小林大は1年秋からリーグ戦出場を果たしている左腕。昨季の防御率は3.73をマークし、投手成績で7位につけた。立ちはだかる東大投手陣を、立大打線がいかに打ち崩すことができるか見物である。

 打撃面では特に岡(2年=小倉)に注意が必要だ。秋季リーグ開幕戦である対慶大戦で、3ラン本塁打を放ち先制点を決めた。昨年秋の打率は3割を越えている。まだまだ潜在能力を秘めた注目打者を侮らないようにしたい。

岡の長距離砲に注意が必要

 立大投手陣の主軸は田中誠也(コ3=大阪桐蔭)だ。昨季は最優秀防御率を獲得。対戦相手の中で彼の名前を知らない者はいないだろう。今季もマウンドで吠える姿を見せてほしい。

 エース以外も着々と成長を遂げている。なかでも1年生ながら昨季防御率を1.93に抑えた川端(コ1=秀岳館)は先発起用が予想される。また、中継ぎとして中川(コ2=桐光学園)と比屋根(営2=興南)の2年生コンビも活躍に期待が高まる。

 打の鍵となるバッターは三井(コ2=大阪桐蔭)だ。春の4本塁打は記憶に新しい。恵まれた身体能力をどこまで発揮することができるか。また、昨季計13安打を放った副将・種田(営4=大垣日大)がチームの打線を引っ張ってくれるはずだ。

立大にとって秋の開幕戦となる今カード。優勝を狙うからには、確実に白星をあげたいところだ。まずは東大戦を勝ち切り、弾みをつけたい。

 

(9月14日 西山京香)