「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)女子シングルスで優勝を果たした大坂なおみ(日本/日清食品)が、9月13日の早朝に日本に帰国して記者会見を開き、「全米オープン」や今後の目標について語った。会見に先…

「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)女子シングルスで優勝を果たした大坂なおみ(日本/日清食品)が、9月13日の早朝に日本に帰国して記者会見を開き、「全米オープン」や今後の目標について語った。

会見に先立ち、大坂は「多くの方にお集まりいただき、ありがとうございます。私を支援してくださったみなさんにお礼を申し上げます。また、北海道で大きな災害があったと聞いています。被害に遭われた方にお見舞いを申し上げます」と挨拶をした。

朝4時30分頃に羽田空港に到着した大坂は、午前9時30分から会見を行った。大坂は今の気持ちを聞かれ「眠い。けど、とても嬉しくもあります」と答えた。

「全米オープン」優勝直後は実感が無いと言っていたことについて聞かれると「今、こうしてたくさんの方々が記者会見に集まってくださったので、少しそういう気持ちになってきている感じがします」と語った。

試合の意識をポジティブに持っていけた秘訣を聞かれると「相手がどれだけのレベルかというのはやってみないと分からないところがあります。自分ができるだけポジティブになることでどんどんポイントが取れると信じていますし、今回はそれができたと思います」と述べた。

荒れた決勝、表彰式については「私はそれほど残念だったと思っていません。なぜかというと、私自身初めてのグランドスラム決勝でしたし、優勝でしたから、どういう風に感じれば良いのか最初は分かりませんでした。でも終わってみれば、全体的にハッピーなトーナメントだったと思います。たくさんのことを成し遂げられましたし、たくさんの経験をもたらしてくれました」と語った。

以前に「2019年までにトップ10に入り、グランドスラムに優勝するのが目標」と語っていたが、それを2018年に果たした大坂。次の目標について聞かれると「シンガポール(『BNP パリバ WTAファイナルズ・シンガポール』)に出ることと、もちろん『東レ パン・パシフィック・オープン』で優勝すること。年内にトップ5に入りたいとは思いますが、あまり自分にプレッシャーを掛けすぎたくありません」と語った。

優勝後に掛けてもらって一番嬉しかった言葉はという質問には「優勝した後にもたくさんのメールをいただきましたが、その中で一番嬉しかったのは、ケイからのメッセージ。トーナメントの間ずっと応援してくれていたから」と、同じ所属でもある錦織圭(日本/日清食品)からのものだと答えた。「ケイからはローマ字で『おめでとう』ともらいましたが、ローマ字がよく分からないので私はひらがなで『ありがとう』と返信しました」と語った。

「全米オープン」優勝という夢を1つ叶えた大坂。来週より始まる「東レ パン・パシフィック・オープン」(日本・東京/9月17日~23日/ハードコート)には、グランドスラムでの優勝経験を持つ出場選手が大坂を入れて6人という、レベルの高い試合となるが、華々しい凱旋勝利をあげてくれることを期待したい。(テニスデイリー編集部)

※写真は凱旋記者会見での大坂なおみ

(Photo by Kiyoshi Ota/Getty Images)