気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。2016年7月1日付●出光社長再任「賛成」52%異…
気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2016年7月1日付
●出光社長再任「賛成」52%異例の低水準、合併承認に影響も(毎日・2面)
●ドコモ、自動運転技術開発へ、バスで実証実験(毎日・7面)
●走行性能高めたレヴォーグ登場、富士重工業(毎日・7面)
●六本木クルマとお酒コラボ、ベンツ&サッポロがビアテラス(産経・10面)
●豊田通商、系列2社統合へ、半導体商社、最大に、車向け販売増狙う(日経・11面)
●報酬1億円以上の役員、前期、最多の414人に(日経・11面)
●カーシェアにベンツ120台、三井不系、若年層に割安感示す(日経・13面)
●マツダ、700億円借り換え、劣後ローン、金利負担を軽減(日経・17面)
●タカタ製エアバッグ不具合、5社144万台リコール(日経・38面)
ひとくちコメント
日本の上場企業の中でいわゆる”1億円プレーヤー”と呼ばれる人は、一体何人ぐらいだろうか。東京商工リサーチによると、6月30日時点で集計した2442社の有価証券報告書のうち、2016年3月期に役員報酬1億円以上を受け取った役員数は414人に達し、前年度の413人を1人上回り、過去最多となったという。
きょうの日経などが取り上げているが、役員報酬額の最高は、孫正義社長の続投宣言で社長のポストを棒に振ったソフトバンクグループのニケシュ・アローラ前副社長の64億7800万円。開示制度が開始された2010年3月期決算以降の歴代最高額を更新したという。2位もソフトバンクグループのロナルド・フィッシャー取締役で20億9600万円と桁外れの報酬額をゲット。
日本人では、アオイ電子の大西通義元会長の11億6800万円が最高だったほか、ソニーの平井一夫社長も7億9400万円で8位となった。
自動車メーカーでは、10億7100万円の日産自動車のカルロス・ゴーン社長が4位、トヨタ自動車のディディエ・ルロフ副社長が豊田章男社長(3億5100万円)の2倍近い6億9600万円で11位となった。
役員報酬1億円以上を個別開示した企業のうち、三菱電機が23人で最多。次いで、ファナック、東京エレクトロンが各11人、トヨタ自動車が8人と続いている。
それにしても、グローバル基準の高額報酬が増加したのには驚く。先の日産の株主総会ではゴーン社長に対しても「もらい過ぎ」という株主からの批判の声はなく、17年が過ぎてようやく”市民権”をえたようだ。