宮城県塩釜市で合宿を行っている卓球男子ナショナルチーム。12日、午後練習後に、小中高校生を対象とした講習会が開かれ、地元・仙台市出身の張本智和(JOCエリートアカデミー)らが参加した。 講習会には、張本の妹で7月の小学生以下の全日本選手権…


 宮城県塩釜市で合宿を行っている卓球男子ナショナルチーム。12日、午後練習後に、小中高校生を対象とした講習会が開かれ、地元・仙台市出身の張本智和(JOCエリートアカデミー)らが参加した。

 講習会には、張本の妹で7月の小学生以下の全日本選手権(ホープス・カブ・バンビの部)で優勝した小学4年生の張本美和(木下グループ)も参加。講習会では、なんと兄妹対決が実現した。

 対決は3球勝負で行われ、軍配は兄に上がったが会場はこの日一番の盛り上がりを見せた。全く手加減なしの兄に、妹は「普通にやってもらってよかったです。ちょっとでもサーブが(ネットから)出たら打たれる」と冷静に分析。

 ここまでワールドツアー優勝や全日本選手権優勝など数々の最年少記録を更新してきている智和だが、今年の取材時「この記録を塗り替えるなら妹に抜いてほしい」と言った。妹の天性の才能を認めているからこその発言だ。

 美和も去年まで憧れの選手に中国のトップ選手をあげていたが、今年は智和の名前を即答した。今は離れて暮らしているが、お互いの活躍が刺激となっている。たまにしか会えない大好きな兄との対戦に笑顔を見せていた美和だったが、「お兄ちゃんを超えたい意識はあります」とまっすぐ前を向いて答えたのが印象的だった。

 2年後の東京五輪から採用されるミックスダブルス。いつかこの兄妹で金メダルを取ってほしい。