「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)女子シングルスで優勝を果たした大坂なおみ(日本/日清食品)。大坂は、試合後の記者会見で決勝での心境や、今後のことについて語ってくれた。記者の「観客や、大画面に映る…

「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)女子シングルスで優勝を果たした大坂なおみ(日本/日清食品)。

大坂は、試合後の記者会見で決勝での心境や、今後のことについて語ってくれた。

記者の「観客や、大画面に映る観衆を意識しないようにすることは、あなたにとってどれくらい重要でしたか。初めてのグランドスラムの決勝で、どうしてそれができたのですか」との質問に、大坂は「私にとって初めてのグランドスラムの決勝だったからこそ、できたんだと思います」と話す。

そして「緊張感に呑まれたりしたらだめだし、テニスに集中しなきゃと思っていました。そうやってここまでたどり着いたので。だからコートの外で何が起きても、いったんコートに出たらテニスに集中するだけだと思いました」と話した。

試合では大きなブーイングも聞こえて少し異様な雰囲気のなか、大坂はそんな状況をものともせずに戦い抜き、プレーのみならずメンタルの面でも大きな成長が見られた。

また今回の優勝で自分に対する見方が変わるか、もっと自信がつくかと聞かれた大坂。これに対し「もちろんそうだと思います。グランドスラムで優勝したら、自信がつかないはずがないと思います。でも、私が今考えているのは、そういうことではありません。私はただ、すべての試合を楽しみたいんです。テニスはゲームですから。それなのにプロのテニスプレーヤーは、そのことを忘れてしまう時があると思います」と語る。

そして「グランドスラムの決勝でセレナと対戦することを夢見ていました」と以前から話していた大坂は今回夢を叶えた。次の夢を聞かれた大坂は「次は東京へ行くので、そのトーナメントで優勝できればと思います」と笑顔で話し、続けて「一歩ずつ歩んでいきます。あまり遠い先のことまで考えずに」と語った。

そんな大坂は9月17日から東京の立川市で行われる「東レ パン・パシフィック・オープン」(日本・東京/9月17日~23日/ハードコート)に出場する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」で優勝を果たした大坂

(Photo by Jean Catuffe/Getty Images)