「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)の大会最終日、男子シングルス決勝で第3シードのフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)を6-3、7-6(4)、6-3のストレート破った第6シードのノバク・…
「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)の大会最終日、男子シングルス決勝で第3シードのフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)を6-3、7-6(4)、6-3のストレート破った第6シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と、準優勝となったデル ポトロが、試合後のセレモニーで大会を振り返った。
試合を振り返ってデル ポトロは「ここで決勝をプレーできたことはとても幸せなことです。ジョコビッチは私の友人です。今日は私が負けてしまいましたが、彼のために嬉しいという気持ちもあります。素晴らしい勝利だったと思います」と語った。
2009年以来と久しぶりの「全米オープン」決勝進出については「私は怪我をしている間も諦めたことはありません。怪我を治すことに専念しました。そして9年掛かりましたが、大好きなこの大会に帰ってきました。自分がそこまでやったことを誇りに思います」と振り返った。
最後にアルゼンチンのファンにむけてスペイン語でのスピーチを求められたデル ポトロは「チームのみんな、支えてくれてありがとう。アルゼンチンから来てくれた友人たち、そして地元アルゼンチンで試合を観てくれていたスポーツファン、テニスファンのみなさん、ありがとう。そして最後に。今日は負けてしまいましたが、こんなにも気持ちの良い環境の中で試合できたことは感謝するのみです」と感謝の気持ちを述べた。
続いて優勝したジョコビッチは「愛する人々の応援があったからこそできたことです。チームのみんなはいつも一緒にいて助けてくれました。感謝しています」と感謝の言葉を述べた。
そして「怪我に苦しみ、ツアーを離れて辛い思いをしました。デル ポトロも同じような思いをしていたでしょう。しかしそういうことから多くのことを学びました。上手くいかないとき、これで大丈夫かと疑うとき、いろいろありました。でも、自分の一番良い部分をなんとか引きだそうと頑張って、こういう結果に繋げることができました」と苦しかった時期からの復活を喜んだ。
また、今回の優勝でグランドスラムタイトルを14個とし、男子歴代3位のピート・サンプラス(アメリカ)に並んだことについては「今夜来ていただければ嬉しかったですね。ピート、あなたは僕のアイドルです。大好きです!いつか会いたいですね。コートでも構いません」と語った。
さらに「一言、デル ポトロを祝福させてください。彼は手首を痛めたのにここまでカムバックしてきました。素晴らしい、自分を信じる力のおかげです。彼はトッププレーヤーです。今後も良い試合結果を出してくれることと願っています」とデル ポトロの健闘を称えた。
最後に「まるでサッカーの会場みたいでしたね。デル ポトロと僕に素晴らしい応援をしてくれてありがとう。みんなが最高の雰囲気を作ってくれたことに感謝します」と締めくくった。(テニスデイリー編集部)
※写真は「全米オープン」優勝セレモニーでのジョコビッチ
(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)