「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)では、男子シングルス準決勝で第21シードの錦織圭(日本/日清食品)を、第6シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が実力を見せつけてストレート勝利。「ウィンブルド…

「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)では、男子シングルス準決勝で第21シードの錦織圭(日本/日清食品)を、第6シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が実力を見せつけてストレート勝利。「ウィンブルドン」に続いて同選手の決勝への進出が決まった。

その結果、ジョコビッチが年間の上位8選手で競う最終戦の「Nitto ATPファイナルズ」への出場を決め、ロジャー・フェデラー(スイス)も男子シングルス4回戦で敗退したものの最終戦への出場を決めた。

ジョコビッチは「全米オープン」開始時点の8月27日付で、「Nitto ATPファイナルズ」への出場権を争うレース・トゥ・ロンドンでラファエル・ナダル(スペイン)、フェデラーに続く3位につけていた。

「ウィンブルドン」の結果が反映される前の7月2日付では15位と出場権を獲得する順位には及んでいなかったものの、ジョコビッチは同大会での優勝で加速すると「ATP1000 シンシナティ」でも優勝し一気にポイントを稼いでいた。

今回「全米オープン」の決勝により、ジョコビッチはさらにポイントを加算させる見通しで、最終戦への出場を確かなものにした形だ。

さらにフェデラーも同様に、「Nitto ATPファイナルズ」への出場を確かなものにしており、BIG4のうち3人が2018年の最終戦で相まみえる形になりそうだ。

フェデラーは2018年、年初のグランドスラムである「全豪オープン」で優勝。さらに「ABN AMRO ワールド・テニス」で優勝したほか、「ATP1000 インディアンウェルズ」で準優勝、「ウィンブルドン」で準々決勝進出、「ATP1000 シンシナティ」で準優勝と、優れた結果を出し続けてきた。

ATP(男子プロテニス協会)公式サイトによれば、「グランド・スラム・チャンピオン・ルール」があり、その年のグランドスラムで優勝し、レース・トゥ・ロンドンで8位から20位に入る場合には最終戦への出場権を得られる。フェデラーはすでに「全豪オープン」で優勝しており、条件を満たすことから、最終戦への出場権を獲得したとのことだ。

いずれの選手もまた今年の最終戦を白熱する試合で繰り広げてくれそうだ。(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」前のキッズデーでハイタッチするジョコビッチ(右)とフェデラー(左)(奥に立つのはダリア・ガブリロワ(オーストラリア))

(Photo by Scott Barbour/Getty Images)