現地の9月8日、「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)大会13日目。女子シングルス決勝、混合ダブルス決勝、車いす男子シングルス準決勝、車いす男子ダブルス決勝、車いす女子シングルス準決勝、車いす女子ダブ…

現地の9月8日、「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)大会13日目。女子シングルス決勝、混合ダブルス決勝、車いす男子シングルス準決勝、車いす男子ダブルス決勝、車いす女子シングルス準決勝、車いす女子ダブルス決勝が行われた。

■大坂なおみ、グランドスラム優勝。シングルスでは男女を通して日本人初の快挙。

女子シングルス決勝で、第20シードの大坂なおみ(日本/日清食品)が第17シードのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)に6-2、6-4のストレートで勝利。日本人初のグランドスラムシングルス優勝という快挙を成し遂げた。

優勝を飾った大坂は、試合後にインタビュアーの質問に対し「ちょっと質問と違うことを話しますね」と話し始めた。「みんなセレナを応援していたことを知っています。こんな終わり方ですみません」「試合を観てくださってありがとうございます。本当にありがとう」。これには会場から大きなどよめきと拍手が寄せられた。

そしてWOWOWスタジオでインタビューに答えた大坂は「会場に入る前からアウェイだということは分かっていました。でも、そんなことよりも彼女とこの大舞台で戦えることは名誉なことだと自分に言い聞かせていました」とコメントした。

また、これまで男女ともにシングルスで日本人の最高成績は、錦織圭(日本/日清食品)の2014年「全米オープン」準優勝だった。記録を塗り替えた大坂は、世界ランキングで次回、キャリアハイで初のトップ10となる7位が確定。この優勝はこれからトッププレーヤーとして活躍していく大坂の大きな第一歩となった。

■車いすシングルス、国枝、上地ともに決勝へ。ダブルスでは上地ペアが優勝。

車いす男子シングルスでは、第1シードの国枝慎吾(日本/ユニクロ)がニコラ・パイファー(フランス)に2-6、6-4、7-5で勝利。車いす女子シングルスでは、第2シードの上地結衣(日本/エイベックス)がクオザード・モンジェーヌ(南アフリカ)に6-1、6-0で勝利し、男女そろって決勝進出を決めた。

車いす女子ダブルス決勝では、第1シードの上地結衣(日本/エイベックス)/ディーダ・デ グロート(オランダ)がマジョレーン・バイス(オランダ)/アニーク・ファンクォト(オランダ)に6-3、6-4で勝利し優勝を決めている。◇   ◇   ◇

【9月8日 主な試合結果】

◆女子シングルス

決勝

〇[20]大坂なおみ(日本/日清食品)6-2、6-4 ●[17]セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)

◆混合ダブルス

決勝

〇ベサニー・マテック サンズ(アメリカ)/ジェイミー・マレー(イギリス)2-6、6-3、11-9 ●アリシア・ロソルスカ(ポーランド)/ニコラ・メクティッチ(クロアチア)

◆車いす男子シングルス

準決勝

〇[1]国枝慎吾(日本/ユニクロ)2-6、6-4、7-5 ●ニコラ・パイファー(フランス)

◆車いす女子シングルス

準決勝

〇[2]上地結衣(日本/エイベックス)6-1、6-0 ●クオザード・モンジェーヌ(南アフリカ)

◆車いす女子ダブルス

決勝

〇[1]ディーダ・デ グロート(オランダ)/上地結衣(日本/エイベックス)6-3、6-4 ●[2]マジョレーン・バイス(オランダ)/アニーク・ファンクォト(オランダ)(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」で優勝を飾った大坂

(Photo by Chris Trotman/Getty Images for USTA)