昨年末に大阪選抜を抑え込んだ台湾の右腕リ・チェンシュン 宮崎市内で開催されている「第12回 BFA U18アジア選手権」…
昨年末に大阪選抜を抑え込んだ台湾の右腕リ・チェンシュン
宮崎市内で開催されている「第12回 BFA U18アジア選手権」は6日、休養日となり、試合は行われなかった。侍ジャパンU-18代表は7日のスーパーラウンド初戦チャイニーズ・タイペイ戦に向けて、約1時間半の練習を行った。その後、中国も練習を行ったが、その一方で韓国、チャイニーズ・タイペイは練習を行わず、休養に充てた。
5日のオープニングラウンド最終戦で韓国に敗れた侍ジャパンU-18代表。この敗戦は次のスーパーラウンドまで引き継がれ、同ラウンドは1敗の状態でスタートする。そのため、7日のチャイニーズ・タイペイ戦に敗れると2敗となり、決勝進出は限りなく厳しくなり必勝が求められる、重要な一戦となる。
アジアの頂点を目指すこの大会で、チャイニーズ・タイペイは韓国とともに、日本のライバルと目されている。過去11回で、優勝したのは、この3か国だけ。日本が最多の5回、韓国が4回頂点に立っているが、チャイニーズ・タイペイも2001年、2007年で優勝。2016年の前回大会も準優勝している。
グループBを3連勝で突破してきたチャイニーズ・タイペイは、どのようなチームなのだろう。昨年末に行われた「日台国際親善野球試合」。大阪選抜(と言っても、大阪桐蔭から18人がメンバー入り)として台湾に遠征した藤原恭大が、その時の印象を語った。
「すごくいい投手で桐蔭の打線も全然打てなくて、その時よりも凄く良くなっていると聞いています。真っ直ぐがすごく速くて、その時は147、8キロだったんですけど、今は155くらいまで出るって聞いているんで。前でも全く打ってなくて、ジャパンでも厳しい展開になるんじゃないかと考えています。デカくて、柔らかい感じのピッチャーですね」
柿木は台湾打線も警戒「日本よりも木のバットを振れていて、打ち慣れている」
この大会は大阪選抜に加え、千葉、岐阜、和歌山の各府県選抜が台湾に遠征し、台湾の4つの高校と対戦。その時に出場していたメンバーが今回の台湾選抜にも数多く名を連ねており、その中でも地元メディアから「台湾の大谷」と称される平鎮高中の投手リ・チェンシュンが“強烈”だったという。
身長192センチの長身を誇るリ・チェンシュンは、まだ、高校2年生世代の16歳。15歳だった昨年末の大阪選抜戦では、大阪桐蔭メンバーばかりの打線を7回途中まで無失点に抑えたという。その試合には出場していなかった藤原だが、曰く、現在は155キロ前後まで球速を伸ばしているという。5日の中国戦で8回の1イニングを投げ、剛球を武器に2つの三振を奪っている。
また、その時に先発していた柿木蓮(大阪桐蔭)もまた、チャイニーズ・タイペイの印象をこう語っている。
「エンドランを使ったり攻撃的な野球をしてくるチームですね。エンドランで点を入れられたので、先頭を切ることを大事にしたい。器用な野球をしてくる。日本よりも木のバットを振れていて、打ち慣れていると思う。(投手は)凄いなと思いました。身長が高くてリーチがあって、スピードもあの時より上がっていると聞いているので、投げてくるなら楽しみです」
この台湾遠征で、のちに春夏連覇を果たすことになる大阪桐蔭のメンバーがほとんどの大阪府選抜は、平鎮高中と興大附農の2校に敗れて2勝2敗。3位決定戦で興大附農に勝利し3位で、リ・チェンシュンのいた平鎮高中は、千葉県選抜に勝利し優勝している。この結果からもチャイニーズ・タイペイのレベルの高さは伺い知れる。まさに、強敵。侍ジャパンU-18代表は、勝って、決勝進出に望みを繋ぐことが出来るだろうか。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)