熱狂のうちに幕を閉じたアジア競技大会2018。日本が中国に次ぐ75個の金メダルを獲得し、6冠に輝いた競泳女子の池江璃花…

 熱狂のうちに幕を閉じたアジア競技大会2018。日本が中国に次ぐ75個の金メダルを獲得し、6冠に輝いた競泳女子の池江璃花子が大会のMVPに選ばれるなど、日本選手団の躍進が目立った大会となった。

 大きな感動を得られるのも、競い合う強力なライバルがいてこそ。そこで今回は、東京五輪でも日本選手の好敵手となることが予想される、アジア大会で美しく輝いたアスリートを紹介する。



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競泳・50m背泳ぎ、50m自由形
リウ・シアン(中国/22歳)

 1996年9月1日生まれ。18歳で出場した2015年の世界選手権で50メートル背泳ぎの銅メダリストになると、今回のアジア大会では同種目で世界新記録をマークし、金メダルを手にした。50m自由形でも、金メダルを獲得した池江璃花子と僅差の2位。オールラウンドに活躍する「中国のマーメイド」のさらなる成長が楽しみだ。



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陸上・三段跳び
オルガ・リパコワ(カザフスタン/33歳)

 1984年11月30日生まれ。幅跳び、七種競技の選手として活躍していたが、2007年から平行して取り組むようになった三段跳びでトップアスリートの仲間入りを果たす。オリンピックには2008年の北京大会から3大会連続出場中で、2012年のロンドン五輪では金メダルを獲得。今回のアジア大会も三段跳びで優勝し、健在ぶりを見せつけた。



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バドミントン
シンドゥ・プサルラ(インド/23歳)

 1995年7月5日生まれ。13歳からプロとして活躍し、17歳でインド代表になった逸材だ。179センチの長身を生かした角度のあるスマッシュを武器に国際大会で活躍。2016年のリオ五輪で銀メダル、今回のアジア大会でも銀メダルを獲得した。世界ランキング3位(8月30日時点)と伸び盛りの23歳は、東京五輪で悲願の金メダル獲得を狙う。



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バレーボール
キム・ヨンギョン(韓国/30歳)

 1988年2月26日生まれ。17歳で韓国代表に選出され、長らく韓国のエースとして活躍。2014年のアジア大会では金メダル獲得に貢献し、4回目の出場となった今年のアジア大会でも得点を重ね、チームの銅メダル獲得に貢献した。美貌もプレーも衰えを知らぬ「女帝」が、東京五輪でも全日本女子の脅威となりそうだ。



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体操・段違い平行棒
ファラー・アン・アブドル・ハジ(マレーシア/24歳)

 1994年5月3日生まれ。17歳で2011年東南アジア大会(SEA Games)の段違い平行棒で銀メダルを獲得してから頭角を現し、2015年の同大会では床と団体で金2個を獲得したほか、銀1個、銅3個、計6個のメダルを獲得。以後もマレーシア代表として活躍し、今年のアジア大会では段違い平行棒で5位に入賞した。10代後半から20代前半がピークと言われる女子体操界だが、26歳になって迎える東京五輪でも美しい演技を見せてほしい。