「息苦しく感じるような夜だった。こんなことは初めてだ」「試合が終わったとき、嬉しかったように思う」と試合後の記者会見でロジャー・フェデラー(スイス)は話した。「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)大会…

「息苦しく感じるような夜だった。こんなことは初めてだ」「試合が終わったとき、嬉しかったように思う」と試合後の記者会見でロジャー・フェデラー(スイス)は話した。

「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)大会8日目。男子シングルス4回戦でフェデラーはジョン・ミルマン(オーストラリア)に敗れた。

第1セットを先取したが、その後3セット連取されたフェデラーは「今夜はとにかくすごく暑いと思った。まったく換気されていなかった。なぜか分からないが、今夜のコンディションで苦労した。こんなことは初めてだ」と語った。

別日の試合ではエクストリーム・ヒート・ウェザー・ポリシーが適用されていた。大会公式サイトによると適用されたのは、「全米オープン」で1981年以来初めてと言われている。それほど今大会は選手にとって過酷なコンディションのようだ。

続けてフェデラーは「だけど、ジョンは僕よりうまく対応できていた。世界でもとびきり湿度の高いブリスベン出身だからかな」「あの難しいコンディションの中、ジョンはすごい試合をしたと思う」と話した。また、ミルマンのプレーについて「ジョンの激しいところが好きだ。ダビド・フェレール(スペイン)らを思い出す。ああいう選手の練習してるところ、テニスに対するあの情熱を見るとすごく尊敬する」と称賛した。

「今年はコンディションのせいでプレーが遅くなっていたのかもしれない。パンツは汗でぐっしょり濡れてるし、あらゆるものが汗まみれだ。ボールも。ウィナーを決めようとしても、すべてが遅くなる」「2セット先取できていたら、違った展開になったかもしれない。勝つ方法が見つかったかもしれないと思う。最後まで僕にもチャンスはあったから」と悔やむような気持も言葉にしたフェデラー。

しかし「こういうことは残念ながら時々起こることだと思う。だから次に移って、休養する。休むことができて今は嬉しく思う。それから私はレーバー・カップに戻ってくるよ」と前向きに語った。(テニスデイリー編集部)

※写真は4回戦後の記者会見でのフェデラー

(Photo by Jean Catuffe/Getty Images)