「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)の大会7日目。男子シングルス4回戦で、ジョン・イズナー(アメリカ)がミロシュ・ラオニッチ(カナダ)を3-6、6-3、6-4、3-6、6-2の接戦で下した。試合時間…

「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)の大会7日目。男子シングルス4回戦で、ジョン・イズナー(アメリカ)がミロシュ・ラオニッチ(カナダ)を3-6、6-3、6-4、3-6、6-2の接戦で下した。試合時間は3時間8分だった。

強力なサービスを持つ選手同士の対戦となったが、イズナーは第1セットではラオニッチに先行を許した。

第2ゲームの自身の最初のサービスで、バックとフォアのアンフォーストエラーを重ねてしまうと、ブレークポイントに。さらにバックハンドのボレーでミスを強いられ、いきなり1ブレークダウンとなった。

第1セットはそのまま1セットダウンとなった一方で、イズナーは第2セットに巻き返しを図った。

第1セットとは逆にイズナーがセット冒頭から攻勢に。第2ゲーム最初のリターンで同選手は、3ポイントをトントン拍子に獲得すると、3ブレークポイントを掴んだ。ラオニッチがフォアのウィナーで1ポイントを凌いだものの、ラオニッチのミスからブレークを達成し、リードを確保した。

イズナーはその貴重なリードを守り第2セットを獲得してセットカウントをイーブンに戻すと、第3セットでも主導権を握った。第7ゲームのリターンで第1ポイントをフォアのウィナーで得点すると、イズナーは再び3ブレークポイントに。

いったんはバックハンドのミスで足踏みしたものの、結局、ラオニッチにアンフォーストエラーが出て、イズナーのリードとなった。同セットもイズナーがそのまま押し切り、2-1のリードとした。

だが、ラオニッチの粘りにより第4セットは劣勢に。同様にセット冒頭、第2ゲームのサービスでイズナーはフォアのボレーミスやダブルフォルトから3ブレークポイントのピンチに直面。さらにラオニッチにバックハンドのウィナーを許すと、イズナーの1ブレークダウンとなった。

結局、イズナーは同セットではブレークバックのための決定的なポイントを奪えずに、勝敗の行方は第5セット次第となった。

最終第5セットでは、イズナーが早々にリードを手にした。第2ゲームに、3ブレークポイントの大きなチャンスを手にすると、イズナーは2つのチャンスをいったん逸した。が、3度目のブレークのチャンスに、ラオニッチのダブルフォルトで、イズナーが勝利に向けて大きな一歩を踏み出した。

イズナーは得意のサービスで自身のリードを守りながら、第8ゲームのリターンでさらにラオニッチを2ブレークポイントに追い込むと、フォアのミスを強いて白星を決定付けた。

サービスエースの数ではイズナーが20本でラオニッチが18本とビッグサーバーらしい数字となった一方、意外にもタイブレークは一度もなかった。それでも総得点数ではイズナーが123ポイントに対してラオニッチが117ポイントと、6ポイントの差でイズナーが接戦を制する形になった。

イズナーは次戦でフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)対ボルナ・チョリッチ(クロアチア)の勝者と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」2回戦でのイズナー

(Photo by TPN/Getty Images)