「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)の大会6日目、第7シードのマリン・チリッチ(クロアチア)は19歳のアレックス・デミノー(オーストラリア)との接戦を4-6、3-6、6-3、6-4、7-5でなんとか…

「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)の大会6日目、第7シードのマリン・チリッチ(クロアチア)は19歳のアレックス・デミノー(オーストラリア)との接戦を4-6、3-6、6-3、6-4、7-5でなんとか制して4回戦に進出した。試合時間は3時間59分だった。

試合序盤は、チリッチは格下の10代を相手にリードを許す展開。第1ゲームを自身のサービスゲームキープで試合に入ると、同選手は第2ゲームを優勢に進行。30-40でブレークポイントのチャンスを掴むと、デミノーにフォアのミスを強いてブレークした。

ところがチリッチはこの優位を保持できずに第3、7ゲームのサービスでも、アンフォーストエラーなどが重なり1ブレークダウンとなると、チリッチはそのまま第1セットを失った。

第2セットも同様に、チリッチは、第3、5ゲームでサービスゲームを落としてしまった。さらに第6ゲームでブレークバックしたものの、第9ゲームに再び、チリッチがデミノーにブレークを許し、同セットを落とした。その結果、チリッチは、0-2ともうセットを落とせない劣勢に追い込まれた。

ただ、チリッチは第3セットから、巻き返しを図った。自身のサービスゲームでは、デミノーに決定的なポイントを与えなかったほか、チリッチはデミノーのサービスを攻め始めた。第3ゲームで2ブレークポイントを握ると2度目のチャンスでブレークしたほか、チリッチは第9ゲームでもブレーク。結果、第3セットを獲得した。

第4セットでは競り合う展開の中で、チリッチはサービスゲームを落とさなかった一方で、第9ゲームにチャンスを掴む。ダブルフォルトなどで2ブレークポイントを獲得すると、チリッチは2度目のチャンスでバックハンドウィナーでブレーク。第4セットを自身のものにした。

第5セットでチリッチは激しい競り合いをデミノーと繰り広げた。第3ゲームで先にブレークを許した一方で、チリッチは直後にブレークをし、スコアをすかさずタイに戻した。また第6ゲームでは、チリッチが1ポイント目から次々と得点。3ブレークポイントとすると、3度目のチャンスを活かして、1ブレークアップのリードを確保した。

しかし、チリッチは同リードを守り切れずに、第9ゲームのサービング・フォー・ザ・マッチをブレークされてしまい、スコアは土壇場でイーブンに。ただ、第12ゲームでチリッチが逆に3連続ポイントで3マッチポイントを握ると、1失点はしたものの勝利を決めた。

チリッチは4回戦ではダビド・ゴファン(ベルギー)と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」でのチリッチ

(Photo by Julian Finney/Getty Images)