イギリス・ロンドンで開催されている「ウィンブルドン」(6月27日~7月10日/グラスコート)の男子シングルス2回戦で、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)がアドリアン・マナリノ(フランス)を6-4 6-3 7-6(5)で下し、グランドスラム…
イギリス・ロンドンで開催されている「ウィンブルドン」(6月27日~7月10日/グラスコート)の男子シングルス2回戦で、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)がアドリアン・マナリノ(フランス)を6-4 6-3 7-6(5)で下し、グランドスラムで連続30勝目を記録して、またも歴史に新たな印を刻んだ。
雨天のため、閉じられた屋根の下で獲得したこの勝利は、ジョコビッチにテニス史上3番目となるグランドスラム大会連勝記録の地位を与えた。31連勝を記録したロッド・レーバー(オーストラリア)、それ以前に37連勝を記録したドン・バッジ(アメリカ)が彼の前にいるのみで、現役選手では彼だけだ。 30連勝にたどり着いたことについて驚いているか、と聞かれたジョコビッチは、「いや、それほどでもない。なぜって、僕は自分から多くを期待しているからね」と答えた。
「でも、言うまでもなく、僕らのスポーツでもっとも重要なグランドスラム大会において、一貫してハイレベルでプレーできていることをありがたいと思っている。確かにそれは僕が非常に誇りに思っている記録だ」と彼は言い添えた。 ジョコビッチは2015年の全仏オープン決勝でスタン・ワウリンカ(スイス)に屈して以来、グランドスラム大会で負けていない。彼は今大会で4度目のウィンブルドン・タイトルを目指し、それはグランドスラム大会で5連続の、13番目のタイトルでもある。彼は今週2試合を戦い、まだセットを落としていない。2回戦は、28歳の誕生日にプレーした世界55位のマナリノに対し、大部分で問題なくプレーした。 だが、ジョコビッチが試合を締めくくろうと5-4からサービスに入ったとき、試合はにわかに活気づいた。彼はそのとき7本目、8本目に当たる2本のダブルフォールトをおかし、マナリノに初めてのブレークを許したのだ。その後のタイブレークでは、ジョコビッチがいくつかのクロスへのウィナーを打ち込んで5-2とリード。そして、その2ポイント後にマナリノが柔らかなドロップショットを放った。
ジョコビッチは前方にダッシュしたが、滑って背中から倒れ、ラケットが宙に飛んでボールはネットにかかった。幸いジョコビッチはどこも痛めてはおらず淡々とプレーを続けると、その3ポイント後には試合に終止符を打った。 この試合は最初から最後まで、閉じられた開閉式の屋根の下で行われた。降り続く雨が地面を打ち、ほかのすべてのコートは開始時間が遅れることになった。
「屋根が閉じられたときの雰囲気は、より独特だ」とジョコビッチ。「音がより響くんだよ。僕が第3セットで5-4からのサービスをキープしそこなったとき、観客たちが熱くなり始めた。楽しかったね」。(C)AP