野球ファン必見! 第12回BFA U18 アジア選手権に出場する日本チームの主力選手を10人、ピックアップ。彼らの夏の甲子園の活躍を中心に紹介!
今年の高校野球を沸かせた選手たちがアジア相手にどんな活躍を魅せるのか!?

 

奈良間 大己(ならま たいき)常葉大菊川
172センチ 66キロ
右投右打 内野手
【写真提供:共同通信社】

 

 高校野球らしくない。聖地・甲子園でそんな野球がファンを楽しませた。

 常葉大菊川の野球は見ていて爽快だ。河原だったり、原っぱでやった野球が理想なのだそうだ。

「選手時代、ミスをすると、下を向いていた」と高橋監督が言う。野球は楽しくやらなければ。そこから、ノーサイン野球を実践する。結果、甲子園で送りバントはゼロだった。
 常葉のキャプテンを務めた奈良間を見ていると野球って楽しい、という思いが率直に伝わってくる。代表チームの中では周りの選手よりは小柄なのに、その、野太い声は一番、大きい。「取り返そう、打っていこうぜ」、「ナイスボール! 次もそれでいこう」。その声に乗っかって、柿木が小園が大声で続く。

 奈良間は静岡県大会、22打数18安打、打率はなんと・818と信じられないような数字。長打力もあって甲子園の1回戦、益田東戦でフェンス直撃2塁打とセンター越えの特大2ラン。走っても50メートル5秒8で思い切りがよく、走塁のセンスも抜群。2回戦ではレフト前のヒットを2塁打にしてみせた。

 常葉大菊川はこれまで、「フルスイング」の強打でセンバツに優勝し、夏も上位の成績を残してきた。一昨年に就任した高橋監督もフルスイングを受け継ぎ、そこに「ノーサイン」の調味料を加えた。「遠くに飛ばしたい、というのが原点。いい野球ができて楽しかった。純粋に思い切りやる。それがうちの野球」と3回戦、近江に負けたのに充実して清々しい顔を見せた。
 奈良間も同じだった。9回に先頭でフェンス直撃の3塁打で出塁して犠飛で生還。「今までやってきたことが全部、最終回の粘りになった。やり切った、悔いはないです」。

 元はショートでトップバッター。代表チームではセカンドをおもに守る。打順はサインの少ないところがいいかもしれない・・・。

(文・清水岳志)