ジョン・マッケンロー(アメリカ)がルイ・アームストロング・スタジアムの閉じた天井を見上げた。同氏が実際にプレーしていた時期とは全く異なる姿だった。数分後、スタジアムの屋根は開き、マッケンローがサービスを放ち、ボレーを打ち、ラケットを投げて見…

ジョン・マッケンロー(アメリカ)がルイ・アームストロング・スタジアムの閉じた天井を見上げた。同氏が実際にプレーしていた時期とは全く異なる姿だった。

数分後、スタジアムの屋根は開き、マッケンローがサービスを放ち、ボレーを打ち、ラケットを投げて見せた。すると、最新のスタジアムが往年の姿を取り戻したかのようだった。

改装後のルイ・アームストロング・スタジアムは水曜日に正式にオープンされており、今年最後のグランドスラムとなる「全米オープン」が開催される予定となっている。

同スタジアムは14,000人の観客を収容できるもので、「全米オープン」では2つ目の開閉式屋根付きのスタジアムだ。一方で、アーサー・アッシュ・スタジアムの屋根が開閉可能になったのは2016年だった。

マッケンローは旧ルイ・アームストロング・スタジアムに4度登場してそのすべてで「全米オープン」のタイトルを獲得したが、このほど同選手は弟のパトリックとダブルスを組んで、錦織圭(日本/日清食品)のコーチも務めるマイケル・チャンとジェームズ・ブレークのペアと対戦。弟のパトリックがミスショットをした後、癇癪を起こしたフリをしてラケットをコートへ投げて見せるなどした。

今回のルイ・アームストロング・スタジアムの改修が終わり、USTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センターを改修する5年がかりの6億ドルのプロジェクトも完了した。

マッケンローはこの近くで育ったが、アームストロング・スタジアムがどうなるのか知らなかったという。

さらに同氏は「私たちは何が起きるのか知りませんでした」「とうとう、アーサー・アッシュ・スタジアムに素晴らしい屋根ができただけでなく、このスタジアムにも屋根が付きコートが生まれ変わりました。選手たちはとても喜んでいるでしょう。私はニューヨーカーとして、クイーンズ区の住民として、このスタジアムをこの上なく誇りに思います」と話した。」と話した。(C)AP(テニスデイリー編集部)

※写真はマッケンロー兄弟とマイケル・チャンとブレーク

(Photo by Steven Ryan/Getty Images)