年4回のグランドスラムで最後に開催される「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)である珍事が達成された。テニスにはラッキールーザーという、本戦出場予定選手が直前で欠場を発表したために、予選敗退者のなかか…

年4回のグランドスラムで最後に開催される「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)である珍事が達成された。

テニスにはラッキールーザーという、本戦出場予定選手が直前で欠場を発表したために、予選敗退者のなかから本戦出場者を補充するシステムがある。今大会、世界ランキング120位(2018年8月20日付)のピーター・ポランスキー(カナダ)は、予選決勝でドナルド・ヤング(アメリカ)に5-7、6-1、3-6で敗れて本戦入りを逃したかに見えた。しかし大会公式サイトによると本戦に欠場者が出て、ポランスキーは敗れた2時間後にランダムでラッキールーザーに選出され、本戦入りを決めた。

実はポランスキーは今年の「全豪オープン」「全仏オープン」「ウィンブルドン」でもラッキールーザーで本戦入りしており、これにより1年で全グランドスラムに文字通り運良くラッキールーザーで出場するという史上初の珍事を達成した。なおこれまでの3大会では全て本戦1回戦で敗れている。

今回本戦入りを果たしたポランスキーは、1回戦で第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000 トロント」でのポランスキー

(Photo by Vaughn Ridley/Getty Images)