準々決勝の近江戦で決めたサヨナラ2ランスクイズに「バントでここまで盛り上がったことは…」 歴史に残る大会となった第100回全国高校野球選手権記念大会。大阪桐蔭が史上初の2度目の春夏連覇を飾れば、準優勝の金足農業はエース右腕・吉田輝星を中心に…

準々決勝の近江戦で決めたサヨナラ2ランスクイズに「バントでここまで盛り上がったことは…」

 歴史に残る大会となった第100回全国高校野球選手権記念大会。大阪桐蔭が史上初の2度目の春夏連覇を飾れば、準優勝の金足農業はエース右腕・吉田輝星を中心に劇的な勝利を続け、秋田県勢として103年ぶりに決勝に駒を進めた。大会終了後も連日、その動向が報じられている“金農旋風”はついに米国まで広がった。

 金足農が準々決勝の近江戦で試合を決めた劇的なサヨナラ2ランスクイズ。米全国紙USAトゥデーのスポーツサイト「フォア・ザ・ウィン」は「日本の高校野球のチームが最高にスカッとする2ランサヨナラスクイズを成功させた」との見出しで特集し、このプレーについて振り返っている。

 まだ記憶にも新しい“奇跡”のプレーは1点を追う9回無死満塁の場面で飛び出した。9番・斎藤が三塁線へバントすると、三塁手が一塁へ送球する間に三塁走者の高橋だけではなく、二塁走者の菊地彪までもが一気に生還。サヨナラ2ランスクイズを完成させた。

 日本が誇るスモールベースボールを体現させたプレーに同紙は「バントでここまで盛り上がったことは、過去に一切なかったのだ。金足農業(のサヨナラの走者)は難なくホームインし、サヨナラ勝ちを祝福した。ただ、ただクレイジーだ」と絶賛している。

 三塁方向へ確実にバントを決めた打者、迷いなく一気にホームを狙った走者の一瞬の判断力。全てが合致し、サヨナラホームラン以上の衝撃を与えたプレーに「アメリカの高校野球は本当に進歩する必要がある。この映像を見て、私の心は燃えたぎったのだ」と称賛。日本で大旋風を巻き起こしている金足農業だが、その功績は海を渡り米国まで届いている。(Full-Count編集部)