学生チャンピオンを決める"インカレ"は、8月21日、岐阜メモリアルセンターで各種目の決勝が行なわれた。男子シングルスは、望月勇希（中大３年）と羽澤慎治（慶大１年）が共に持ち味を出し、壮絶な打ち合いを展開。積極的に前に入って強打を打ち込み、ネ…

学生チャンピオンを決める"インカレ"は、8月21日、岐阜メモリアルセンターで各種目の決勝が行なわれた。男子シングルスは、望月勇希（中大３年）と羽澤慎治（慶大１年）が共に持ち味を出し、壮絶な打ち合いを展開。積極的に前に入って強打を打ち込み、ネットも奪う羽澤が第1セットを7-5で先取すると、望月は強度と安定性を高いレベルで両立したストロークで振り回し、第2セットを7-6で奪う。羽澤は第2セットのタイブレークでマッチポイントを１本握るも、ダブルフォルトで落としたのが痛かった。第3セットは消耗戦。互いに体力の限界まで打ち合い、ブレーク合戦となったが、最後はわずかに精度で上回った望月が6-4で逃げ切り、2度目の決勝で初のタイトルを手にした。

なお男子ダブルスは第１シードの坂井勇仁／田中優之介（早大）が優勝。早大に今大会唯一のタイトルをもたらした。

○望月勇希のコメント

「楽しかったです。向こうにマッチポイントがあって、テニスやってるなぁ、追い込んでるなぁという感じがして。もう終わる、リターンをガシャッて握手するところまでイメージが浮かんだけど、そしたら相手がミスってくれて、まだできるんだなと思いました。優勝したというより、最後まで負けなかったという感じです。羽澤は予選からここまで来てすごいと思う。あいつが上がってくると思っていたし、やりたいと思っていたし、やれて良かったです」

●羽澤慎治のコメント

「ホントに悔しい思いしかないです。マッチポイントで取り切れなかった自分の弱さが悔やまれるところではありますが、大会を通してだんだんいいテニスができるようになり、最後に決勝でしっかりやり合った中で負けたのは、次につながると思います。最後は望月さんの方が一枚上手でした」

○坂井勇仁のコメント

「（2連覇を果たし）ペアも違うし、勢力図も変わっていますが、連覇は密かに狙っていました。今年は第1シードで、みんなが向かってくるのを押さえ込めて勝てたのは良かったです」

○田中優之介のコメント

「インカレインドアも今大会も、1セットも落とさずに優勝できたのは率直にうれしいです。シングルスもダブルスも優勝を狙っていました」

8月21日／男子の結果は下記のとおり。

◆男子シングルス決勝

望月勇希（中大）③　5-7 7-6(7) 6-4　羽澤慎治（慶大）Ｑ

◆男子ダブルス決勝

坂井勇仁／田中優之介（早大）①　7-5 6-4　藪巧光／岡垣光祐（法大）Ｑ（©スマッシュ）

※写真は大会の様子

（©スマッシュ）