現地の8月19日、「ATP1000 シンシナティ」(アメリカ・シンシナティ/8月12~19日/ハードコート)の男子シングルス決勝で、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)がロジャー・フェデラー(スイス)を6-4、6-4で破って優勝し、史上初の「ゴ…

現地の8月19日、「ATP1000 シンシナティ」(アメリカ・シンシナティ/8月12~19日/ハードコート)の男子シングルス決勝で、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)がロジャー・フェデラー(スイス)を6-4、6-4で破って優勝し、史上初の「ゴールデン・マスターズ」(キャリアの中でマスターズ1000の9大会を全制覇)を達成した。

ATP(男子プロテニス協会)によると試合後ジョコビッチは「僕のキャリアにおいて、間違いなく圧倒的に特別な瞬間だ」「心から愛しているこのスポーツで歴史的偉業を成し遂げるのは、この上なく名誉なことであり光栄だし、一生涯とても誇りに思い続けるだろう」と語った。

ジョコビッチは2007年に「ATP1000 マイアミ」でマスターズ1000初優勝を飾ると、2013年までに8つのマスターズ1000の大会でそれぞれ優勝を果たしていた。しかし「ATP1000 シンシナティ」では2008年、2009年、2011年、2012年、2015年の5度決勝へ進出するも、いずれも準優勝と苦汁を飲まされてきた。

しかもその5度の決勝のうち3度は今回と同じフェデラーと対戦し敗れていた。それもあって「今日の試合に臨むにあたっては、心理的に難しいものがあった。このコートで彼と対戦した時は、いつも負けていたから。それでも、トーナメントが進むにつれて、どんどんいい感覚になっていたから、チャンスがあるのが嬉しかった。今日の試合は今週で一番のテニスができた」と念願の優勝を喜んだ。

さらに「今週はこのトロフィーがモチベーションだった。僕にとって大きなモチベーションだった。だが同時に、歴史を作るという重圧について考え過ぎないようにした。これまでに何度も失敗したから」とできるだけプレッシャーを感じないようにしていたと話す。

今年前半は苦しんだものの、「ウィンブルドン」そして今回の「ATP1000 シンシナティ」で復活の優勝を飾ったジョコビッチ。来週から始まる「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)での活躍にも期待がかかる。(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000 シンシナティ」で優勝したジョコビッチ

(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)