吉田は12安打12失点で5回降板、6試合で881球を投げる 第100回全国高等学校野球選手権記念大会は21日、決勝が行われ、大阪桐蔭(北大阪)が、初優勝を目指した金足農(秋田)を13-2で下し、4年ぶり5回目の優勝を決めた。春の選抜大会に続…

吉田は12安打12失点で5回降板、6試合で881球を投げる

 第100回全国高等学校野球選手権記念大会は21日、決勝が行われ、大阪桐蔭(北大阪)が、初優勝を目指した金足農(秋田)を13-2で下し、4年ぶり5回目の優勝を決めた。春の選抜大会に続き、史上初となる2度目の春夏連覇を達成した。大阪桐蔭の夏の選手権優勝5回は、同じ大阪のPL学園を抜き、中京大中京(愛知)の7回、広島商(広島)の6回に次ぎ、松山商(愛媛)と並ぶ歴代3位となった。

 大阪桐蔭は初回、金足農の好投手・吉田を攻め、暴投と6番・石川の2点適時二塁打で3点を先行。3-1で迎えた4回には1番・宮崎が自身今大会初本塁打となる3ランを左翼席に放ってリードを広げた。5回にはプロ注目の根尾のバックスクリーンへ飛び込む今大会3本目の2ランを皮切りに、打者一巡の猛攻で6点を加えて勝利を決定づけた。準決勝に続いて2試合連続の先発となった大阪桐蔭・柿木は、5安打2失点で2試合連続完投し、歓喜の瞬間を迎えた。

 金足農は、この夏、秋田大会から通算10試合すべて完投してきた吉田輝星投手が、この日も先発。だが、明らかに直球の球威、変化球の切れを欠き、強打の大阪桐蔭打線につかまった。12安打12失点で、5回でマウンドを降り、地方大会から通じて今大会初めて途中降板。初の甲子園で6試合881球を投げたが、最後は無念の降板となり、試合終了後は涙を流した。金足農は、103年ぶりに秋田県勢で決勝に進んだが、悲願の優勝を逃した。(Full-Count編集部)